誰にも邪魔されることなく、自分だけの拘りの道具に囲まれて、黙々と薪を割る。刃物の切れ味に酔いしれ、ゆっくりと、着実に準備を楽しむ。うまくできなかったら、何時だって近道はできる、あえて面倒な儀式を楽しむ、うまくいかないことが楽しい、満足なんてない。その先にあるのは、自分だけの焚火だ。誰のためでもない、ただただ自分の為だけに火を起こす。 焚火の煙に燻されながら料理をする。なんで外で料理をすると楽しいのだろう、モクモクと上がる煙、自分だけの味付け、好きなものだけ食べればいい。