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27歳、プロデューサーはじめます。

山口花、プロデューサーになりました。

ステージ?政治家?CM?もしかして動物ショー??

私のことをなんらかの形で知る人はそういうものを思い浮かべると思いますが、今回私がプロデュースすることになったのはボーカルの鶴田香耶とフルートの中西美月から成る Miss Tone という音楽ユニットです。声楽とフルート、いわゆる「クラシックデュオ」というやつでございます。

ユニットのことは今後発信していくので必ずフォローしていただくとして、今日は少しその背景を書いていきたいと思います。

Meはどうして?

2人との出会いは、昨年の ベストオブミス神奈川 というミスコンテストがきっかけでした。早々に受賞を諦めていたにも関わらず、仲間のおかげで特別賞をいただけたラッキーガールな私と違い、2人はレッスンの時から人一倍努力を重ね、2人ともそれぞれ別の部門でグランプリを受賞しました。(ベストオブミスについてはこちら)

2人はたまたまどちらも音大出身の音楽家で、鶴田香耶は声楽で、中西美月はフルートで、それぞれ今に至るまでプロとして活動してきました。その話を聞いた時、2人と同年代で普通に働いていた私は「へえ、大したもんだ」とふむふむ尊敬していたわけですが、実情を聞くとなんとも大変。

私はかつてエンタメの世界やファッションの世界にいましたが、その世界と通ずるものが多くありました。お金にならない、届けたいものと求められるものが一致しない、生活を優先するとアーティストとしての活動が疎かになってしまう、そういった悩みは表に出る職業の使命だと言われてしまえばそうかもしれません。様々な理由で潰れたり挫けたりするアーティスト・タレント、政治家の卵などを多く見てきました。

しかしながら、彼女らには専門的な実力と、今まで触れたことのない新鮮さ、何より華がありました。そして謙虚で夢がある。素直で努力家。実力があるのに、才能があるのに、頑張る力も、社会に対しての課題意識もあるのに、そういった向上心のある若い人間、特に女性が、アイドル性だけを求められ本来やりたいことからズレたところに埋没するのはもったいないなと感じながら、2人とは少しずつ話をしてきました。

あまり得意なことがない私ですが、色々な業界を色々な形で渡り歩いてきたので、少しだけ知識があります。そして少しだけ写真が撮れるので、少しだけお手伝いを重ねているうちに、彼女たちの可能性に惚れ、プロデューサーを引き受けることになったというわけです。


Meは何を?

前述した流れでプロデューサーを引き受けたものの、実は少人数の特定個人をプロデュースすることははじめてで、少しずつ手弁当でやっていくしかありません。SNSを開設し、とりあえず手始めにコンサートを開いてみることに。

プロデュースするかもしれないという気持ちを抱きながらも2人の合同のパフォーマンスを見たことはなく、プロデューサー就任の日にはじめて2人が演奏する姿を目にしました。(ソロはあったんだけどね)

驚きました。

わくわくしました。

このわくわくを多くの人に届けたい、そう思いました。決して素直ではない私の心にも響く音楽、言語化できない「これはいける」という思いが込み上げてきました。

とはいえ、準備段階から少し覗いてみても、「えっ、大丈夫?」と思うことの連続。マネジメントは不可欠だし、なにより活かすべきものを活かすための工夫が必要です。私は人の良いところを見つけることやSNSがこれまた少しだけ好きなので、そこを手伝えるなと思いました。あとは見た目。美人やイケメンあるあるなのですが、見た目が良いという「顔ガチャ」に成功した人の多くはあまり見た目で悪口を言われることがないので、「もっとこうしたらもっと良くなるのに!」というおせっかいを受ける機会が無いんですね。昔悪口を少しだけたくさん言われた私は、美容も少しだけ好きなので、おせっかいババアになることにしました。

そういう感じで、初回のコンサートから第1回の打ち合わせを走り抜け、いよいよ本日から私のプロデューサー生活が始まるというわけです。


これからのこと

さてじゃあどうしたいんだっていう話なんですが、「春くらいにコンサートをやりたいね」というざっくりしたことしか決まっていません。これから営業を始めますので、余興をお探しの方はご一報ください。どんなシチュエーションにも合う奇跡の音楽ユニットです(なんてったって明るく素敵なクラシック、政治界隈もお待ちしてます)。

というのが第一。
彼女らは生活がかかっているので。

加えて、私が目指すところの話を少しだけ書きます。

「日本のカルチャーをもっと素敵にすればみんながもっと日本を好きになる。そうして愛国心を持つことで日本に誇りが持てる、それが日本の発展の第一歩だと思う」

ある場所でのグループディスカッションで、そういった旨の発言をしたところ「ポピュリズムで洗脳的だ」と言われました。私は「そうなのかなあ」と思いました。

確かに、歌や踊り、分かりやすい娯楽で人々を洗脳するのは良くないことかもしれません。でもなんだか、今の日本にはそういった余白的な誇りが足りないような気がしているんですね。ピカチュウとマリオで一度は天下を取っている国なのに。そりゃ、経済的に余裕がなくて、物価もどんどん上がっていって、なかなか「ふざけたこと」ばかりはやっていられないよなと思う時もあります。永田町で働いているので、おふざけが行きすぎると国民の敵になってしまいますから。

もうそれは充分に分かっているんです。

分かりきっているけど、それでも今人の心には何か豊かさや余裕が失われてしまって、そこで働く人たちのことも、まるでアリとキリギリスのキリギリスのような目で見てしまっているようになっているんじゃないでしょうか。見下してるとは言わずとも、アーティスト"なんて"肩書きはお金が得られなくて当たり前、好きなことをしているんだから稼げなくて当然だ、といった空気感をこれまで何度も感じてきました。実際にアーティストとして生活する人たちに話を聞いても、そもそも値段交渉もできない、ギャラがあるのかさえも出てからのお楽しみ、みたいな現場も未だ多く残っています。もてはやされる「チャリティ」ということばが、エンターテイメントをボランティアだと思わせてしまっている側面もあるでしょう。

どんな仕事も同じで、ピンからキリまでぜーんぶお給料をもらえるように!みたいなことは私の頭では言えないんですが、それでも「しっかり努力した人がしっかり報われる社会に」という軸は、エンターテイメントの世界にも向いてもいいのではないかと考えます。

だから私は、もうそろそろ若くない私たちの年代の、女で、アイドル扱いされて消費されてしまうだけ(になりそうな危なっかしい)人間を、実力が評価される形でプロデュースしていきたい。そう思いました。

かつてある世界的なデザイナーから「あなたの人を見る目はきっと社会を良くするから、その時のために取っておきなさい」と言われてから6年が経ちました。さっきnoteを開いたら、言葉を書き始めてからもちょうど6年が経っていました。

今やっている仕事はもちろん大切にしつつ、お金のためじゃない、でもちゃんと評価がお金になってアーティストの生活が回っていく、どんなに言葉を紡いでも綺麗事にしか聞こえないであろうこのチャレンジに、まずは今年1年、最高の2人と全力で挑んでみたいと思います。

Miss Tone (ミストーン)は直訳すると「間違った音」。たぶん最初はミスコンテストのミスから付けたのだと思いますが、私はこの名前が好きです。たぶん2人の生き方は、最近多い安定志向とか、大人が考える正解からはズレているかもしれません。お金がかかると言われる音大を出ても、バイトをしないと音楽だけでは食べていけないほどには、「間違っている」。でも、私がコンサートで見た、彼女らを見る子どもの目ははじめてプリンセスを見る輝きをしていました。音を鳴らせば人だかりができ、歌を歌えば誰かが笑顔になる。その生き方が「間違っている」んだとしたら、私たちが一緒に、この社会ごと正解にしてやる。今となってはそんな思いを込めています。

明るいところに人は集まる。
温かい場所が人を安心させる。

そういったことをふと思い返せるような洗練されたユニットを、仲間とともに作り上げます。

お仕事ください♡
お問い合わせは私の個人SNSからもお待ちしております。

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山口 花
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