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爽やかで上品な香りのフルーツ「小夏」を使ったビールができました!(前編)


TOSACOに期間限定の新商品「こなっちゃんハニーミード」が誕生しました。主役は爽やかで上品な香りと甘み、ジューシーさが魅力で、高知県民に愛されるフルーツ「小夏」です。
今回は、「こなっちゃんハニーミード」の魅力を前・後編に分けてご紹介します。


アグリコレットでの偶然の出会いから商品開発へ

私たちが岡宗農園さんの小夏と出会ったのは、高知市卸団地にある「アグリコレット」です。こちらは、JA高知県が運営するファーマーズマーケット「とさのさと」に併設し、高知県産品や地元グルメが揃う施設です。
ある時、アグリコレットの店長さんから岡宗農園さんが作った小夏を圧搾した果汁「小夏酢」を紹介していただきました。さっそく試飲してみると、他の果物にはない小夏特有の甘さやビターな風味が口の中に広がりました。これはビールの原材料として活かせる!と、小夏果汁を使ったビールの製造を迷うことなく決めました。
そこから試作を経て、小夏の良さを活かした「こなっちゃんハニーミード」を完成させることができました。この商品は、2024年4月3日より販売を開始しています。

収穫の最盛期!岡宗農園さんの小夏ハウスを訪問しました

4月某日、完成した「こなっちゃんハニーミード」を手に安芸市にある岡宗農園さんを訪ねました。
迎えてくれたのは、岡宗俊介さん。

岡宗さんは高知高専を卒業後、関東の大学へ編入し、卒業後も関東で機械メーカーに勤務していたという経歴を持つ方。2015年に、父・信明さんが経営する岡宗農園を継ぐために高知に帰って来られました。

岡宗農園は、1983年に道路の植栽として植えられる植物の苗木をメイン商材として信明さんが創業し、20年前には一般のお客様への園芸用品の販売を行う直売店「メリーガーデン」をオープンさせました。そして、果樹の栽培に取り組み始めたのは10年ほど前から。
信明さんが、マンゴー農家さんから苗木を購入したことで岡宗農園での果樹栽培が始まりました。岡宗さんが関東からUターンしてきたのは、その少し後。試行錯誤しながらも、マンゴーやライチといったトロピカルフルーツや柑橘を中心に栽培品目を増やしていきました。
現在では、安芸市のほか室戸市にも管理する農地は広がっています。

その収量は、小夏だけで年間100トンに届くほど。
安芸市と室戸市の農地を合わせて3ヘクタール弱になる小夏栽培園地を親子と農園スタッフと共に管理し、果樹は直売所「メリーガーデン」のほか「とさのさと」などで販売しています。

規格外の小夏を皮ごと絞った「小夏酢」でビールを造る

私たちがアグリコレットで出会った小夏果汁は、実は苦肉の策で生まれた商品なのだそう。路地で育つ小夏の中には、冬の寒さの影響で実の水分量が少なくなってしまうものや見た目が販売に適していないものなどがどうしても出てしまいます。そうしたものを廃棄するのではなく、圧搾して果汁として商品化したのが「小夏酢」だったそうです。

岡宗さん:昨年は、そうした実が10トンほど出てしまいました。自分たちで加工した商品を加工・販売するとなると難しいですが、「小夏酢」として出荷し、ポン酢やドレッシングなどの製造業者さんの目に留まればと、アグリコレットの店長さんに圧搾した小夏酢の販売について相談をしていました。ですので、tosacoから活用したいと連絡をいただいたときには、「なぜ?」とびっくりしました。tosacoのラインナップをHPで見て、いろいろな原材料でビールを作っているのを知り、それならば小夏も美味しいビールになるのではないかと、商品化を進めていただくことになりました。

小夏がビールに。
少し意外性のある組み合わせかもしれませんが、小夏の甘みや苦味がビールとの相性がよく、以前から作りたいと考えていた組み合わせだったのです。

後編では、岡宗農園さんのこだわりに加えて「こなっちゃんハニーミード」をさらに詳しくご紹介します。お楽しみに!

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