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「忍びの家」で感じる日本スピリッツ

前回からの続きです。

今年の4月に横浜に引っ越してから、長期にわたる制作鬱に。

とにかく制作意欲が湧かない、何も作りたくない。
最初は焦りや絶望があり葛藤していたのですが


ある時を境に開き直りました 笑。



思えば大物アーティストは休止やら停滞、その後、復活を繰り返しながら何十年も活動を続けているわけで。
ふむ、私もついに大物アーティストの粋に入ったんだな 爆

起こることは全て必然、制作しない事にも大きな意味があるはず!

そう思うとちょっと気が楽になって、本能のままに委ねることに。


そんな時、我が心の友となるのがサブスク配信です。


かつて、トムクルーズナイトを夜な夜な開催したり、韓流ドラマを見始めたせいで催事中にランナーズハイになったり、アニメ進撃の巨人を連夜観まくり生活が破綻した事を記事に書きました。


特に連載ものを見始めると、もう止められない。
社会人であること、仕事人であること、母であることを全て忘れ、現実世界からの脱落が始まります。

今回も制作鬱を理由に決断をしました。
よし!日常の歯車から外れようと(←ひどい)。



今回のテーマは、

「日本の配信ドラマを見まくろう!」

です。


まず真っ先に、去年話題になっていた「VIVANT」をコンプリート。

その後「アンメット」「忍びの家」「サンクチュアリ」「地面師たち」と続きます。


最後は映画になるのですが「キングダム」を三夜連続鑑賞。


普段、日本ドラマは全く観ず、リアルに見たのは20年ぶりでは!?
月九のトレンディードラマで終わっていた、化石化していた脳裏に衝撃が走りました。


いやー、今の日本ドラマってすごいですね!


スケールや予算のかけ方がすごく、作品全体のクオリティが上がっている。
日本のドラマを世界に向けて!という作り手の熱意がものすごく伝わってきました。

近年では韓国にすっかり押され気味だった日本のコンテンツ。
それに負けずと勝負している感じですよね。


特にNetflixのオリジナルのものは、地上波では禁止されている暴力や残忍性や情交が色濃く描かれていて、ドラマの枠を超え深みが増しています。


中でも「忍びの家」と

「サンクチュアリ」。

この二作品、海外でも大ヒットになっているらしく。

「忍者」と「相撲」という日本が誇る文化を題材にして、現代風にストーリー展開をしている所が秀逸です。



「VIVANT」は日本ではヒットしたようですが、世界ではそこまでだったようです。

舞台がモンゴルで、砂漠のシーンなどの日本的要素が乏しかったり、「別班」という秘密部隊の存在も、もはや海外の方が主流で007やM.Iにはインパクトが劣るからでしょうか。
個人的にはとても面白いドラマなのに勿体無いなと思いました。



今回特に注目したいのが

「忍びの家 House of Ninja」

Netflixのドラマシリーズ。
日本をはじめ世界16の国と地域で1位を獲得。


現代社会に存在する、忍者一家の群像ドラマ。

「忍び」として国家権力の密命を代々請け負ってきた、服部半蔵の末裔、俵家。
6年前の悲劇で家業を辞めるも、再び忍びの世界に戻り、様々な事件と対峙していくお話です。


忍者ものは、圧倒的に時代劇ものが多かったのですが、現代にひっそりと生き続ける忍者一家の設定は、新鮮味がありました。

家族それぞれの「忍び」という重大な任務に対する思いの入れ違い。
バラバラだった一家が、ある組織の台頭をきっかけに再び結成していく。

それぞれの立場ゆえの葛藤が繊細に描かれています。


忍者も悩める人である。



忍者

昔は「忍び」と呼ばれ、起源は13世紀後半ごろまで遡ります。

飛鳥時代に聖徳太子に支えていた一説もあるようですが、当時の史料にはそういった明記は発見されておらず。

最も活躍していたのは戦国時代と言われています。
当時の日本列島は、多くの国が存在していて領土を争う乱世でした。

現代でいう特殊工作員である忍者。
和性ジェームズ・ボンドともいうべきか。


忍者は各国の武将に雇われて、スパイ活動、破壊工作、潜入、暗殺など、多岐にわたる技術(忍術)を駆使して任務を遂行。
激戦の時代に相当重宝がられた事でしょう。

また、忍者にとって最も重要な役割は情報収集、敵方の状況を主君に伝えることでした。戦闘をできるだけ避け、生き延びて主君のもとに戻ることが最優先。
もはや死ぬことも許されない、命懸けの任務ですよね。


自分の素性を明かさずことなく、任務に耐え忍び、闇の中を生き続ける忍者の精神性は、今の社会の中でかなり共感する所があるのではないでしょうか。

そして、そんな彼らのど根性、プロフェッショナル精神は、長い日本の歴史を経て世界中でも魅了されている所以なのでしょう。

「忍びの家」がグローバルヒットするのがわかります。


ドラマ漬けの日々も終盤に差し掛かったところで、制作欲がひょこっと顔を出し始めました。


「忍者」をテーマにした作品を作ろう。

しかも、カモコラージュ初めての生成AIを取り入れて!


次回は、その制作裏を綴ります。





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