受け継ぐということ(SARTO様の肖像コラージュ)
こんにちは!
今回ご紹介する肖像コラージュは、銀座に本店を構えるお洋服お直しサロン「SARTO(サルト)」様からご依頼をいただきました。
SARTO様は、お洋服のお直しからオーダーメイドまで、幅広く展開されていて、銀座本店をはじめ、新宿伊勢丹や日本橋三越など、全国8箇所に店舗を構えていらっしゃいます。
今回、新しく会社のパンフレットを作成される事になり、全体のディレクション+デザイン制作のご依頼いただきました。
打ち合わせを詰めていくと
パンフレットの表紙をSARTO肖像コラージュにしたい!
という大変ユニークな方向に進んで行くことに。
会社の顔ともなるパンフレットの表紙が肖像コラージュ、、
なんとも光栄なご依頼。
やる気マックス、気合い入りまくりです!!
SARTO様の創業当初からの理念は
「良いものを長く大切に使ってほしい」
それは創業20年以上経った今でもずっと変わらず
エコが当たり前となった現在
「洋服を長く着るための洋服お直し」を
さらに強くご提案されるようになりました。
SARTO様が一番に掲げていらっしゃる
「受け継ぐお直し」は
「亡くなった妻がプレゼントしてくれたスーツを、娘の卒業式で着たい」
「祖父のコートを私(孫娘様)が着たい」
「亡くなった父のスーツを受け継ぎたい」
「成人式で祖母に買ってもらったスーツを、結婚式で着たい」
このようなお客様一人一人の思いを丁寧に、ヒアリングをされていきます。
先人の思いを受け継ぎつつ、次の方にきちんとお渡しする。
お客様の大切なものをお預かりする、とても責任のあるお仕事だからこそ、お客様と一緒になって、じっくりと丁寧に。
新しいお洋服に息吹を吹き込まれていきます。
SARTO社長の檀様は、そんな工程が「肖像コラージュ」ととても似ているとおっしゃって頂き、パンフレットの表紙として起用頂く運びとなりました。
仕上がったSARTO様の肖像コラージュはこちら。
中央には檀様。
その周りには、実際にSARTO様でお洋服をオーダーされたお客様のお写真(冊子内に登場)や、オーダーメイドのお洋服を散りばめました。
全体の世界観は
「舞踏会」
正装した貴族達が、社交の場を楽しんでいます。
世間話を楽しむマダム
凛とした姿勢を崩さない紳士
舞踏会を待ち望んだ娘達やお子様の姿も
中には人ではない生き物も、、?
上の方では、昔ながらの仕立て屋職人の姿が見られます。
生地を作る職人から
寸法取り・裁断・裁縫と
テーラーという天命職を全うしています。
彼らは煌びやかな舞台を作り上げる立役者なのです。
また、パンフレット自体も大変贅沢な作りとなりました。
写真は全て撮り下ろし、雰囲気ある写真集のような作りに。
計24ページにわたるストーリー仕立てとなってます。
その人のライフスタイルと寄り添った、5つのストーリーをご紹介。
ファーストスーツから始まり
キャリアを積んだ方によく似合う、スマートスーツのご提案。
結婚式のタキシードや
親子でお揃いの、お受験スーツのストーリー。
モデルは、実際にオーダーをいただいたお客様にお願いをして、撮影させていただきました。
そのおかげで、全体的にリアルさと親近感が湧いています。
受け継ぐお直しのストーリーも。
普段はなかなか見れない、作業場の一コマも面白いです。
撮影をする中で、プロフェッショナルの集団というのが、ものすごく伝わってきました。
打ち合わせの際に、社長の檀様がおっしゃっていたこと
私たちは、お洋服を通して、人から人への思いを繋げていくお仕事をしています。
お届けしているのは、お洋服という「もの」なのだけど、実際は「心」をお届けしています。
「心」をお届けする。
混沌とした世界を生きていると、心を忘れなければやっていられない事に多々直面します。
自分を守るために防御線を張ってしまい、心を無にしてしまう。
それでも、やはり生まれたからには「心」が真ん中でありたい。
「心」がきちんと動いた時、生きている事を実感できるから。
そんな、檀様の強さとプロフェッショナル精神に、グッとパワーをいただきました。
この度は、素晴らしいお仕事の機会をありがとうございました!
SARTO様のHPはこちらになります。