A1絵画「ユートピアの人々」
久々にA1サイズの作品を制作しました。
サイズは594mm×841mm(額装入れて)。
一枚で空間の雰囲気がガラリと変わるため、リビングなどの広めの空間で飾るにはちょうど良い、迫力のあるサイズです。
私は絵を飾るのが好きです。
我が家のリビングは全体で15畳ほど、A1サイズの絵を一つ飾っているのですが、あると部屋全体がキュッと締ります。全体を締める独自の役割が、大きいサイズの絵画にはあるなと感じています。
ちなみに大好きな小物エリアに、肖像コラージュも飾っています!
そこまで大きくない絵は、玄関や廊下などに飾るとアクセントになって良いのですが、ある程度広いエリアに置くと、それだけだと間延びしてしまう場合もあります。我が家では、中サイズの絵は階段や玄関、廊下などに飾るようにしています。
ケースバイケースで、その部屋のサイズに合った絵を飾るのがベストですね。
また、ミニ額や小さい絵の場合は、集合させて飾るのも面白いです。
個人的には、ユニークな額縁を集めるのが好きなので、そのコレクションを集めた額コーナーも設けています。
絵のサイズ感は、部屋に飾る上で大事です。
さて、今回のA1サイズ絵画。
タイトルは「ユートピアの人々/People living in utopia」
ここはファンタジーに溢れたユートピア。
その中で生きるユニークな人々を表現しました。
世の中がコロナ渦に満ちているからこそ、見るだけで楽しく、幸せな気持ちになる作品を作りたかったのです。
自身もコロナ闘病をした後でもあったので、その思いは尚更でした。
今回こだわった点は
「細かさ」と「模様のコラージュ」
まず「細かさ」ですが、大きい絵ならではの特性を生かして、いつも制作している作品より、細部に至り個性あふれる登場人物達を散りばめました。
皆を見守る花の妖精を中心に
幸せのハートを拾い集める子供たち
ランプをかざしながら悠々と泳ぐ魚たち
薔薇の女優
歌が上手い唇鳥たち
何でも見たがりの目鳥たち
文明に興味津々の二匹の猿と、花の妖精に片想いする男性
鳥に食べられるピンチのイチゴ嬢たち
花虫達の遊園
目が飛び出てしまった仰天犬
冒険に旅立つ船
眠り羊の王国
カモコラージュの世界観
「奇妙なファンタジー」
を全面に溢れ出しました。
あとは、今回試みたもう一つのこだわりは
「模様のコラージュ」。
昔からテキスタイルが好きで、マリメッコやミナペルホネンは大好きなブランドです。
単調ながらも個性がものすごく出てきめ細やか。とても奥深い世界だなあと。
そんなテキスタイル的な雰囲気を、作品で表現できればなと思っていました。
今回このインドの絵画の一部をお借りしました。
インドの絵はこれまた独特な世界観です。日本、中国、ヨーロッパとも全然違う。
色彩や模様が本当に綺麗です。
着目したのは木の部分。柄が一つずつ違うのが凝っていて面白い。
この部分を使って一枚の模様として加工を。
こちらもインドの昔の絵。
模様が本当に美しい。
家のタイルをお借りして加工を。
そこから波に見立てて、作品の中で組み合わせていきました。
まさに模様同士のコラージュ。
今までそのような実験はしたことがなかったので、ものすごく新鮮で面白かったです。
最後のおまけ。
全ての作品に、カモコラージュマークをひっそりと入れているのですが、今回はどこでしょうか?
ヒントはこのネコちゃん。是非見つけてみてください!
作品を作れば作るほど、コラージュへの無限の挑戦を感じます。
これって人生も一緒です。
何事もコツコツと続けていくことで、自分にしか見えない世界が見えてくる。
心の中で答え合わせをしていき、自分なりの信念を作りあげていく。
五感を感じ取って、第六感を開いていく感じでしょうか。
そして、突き進めば進むほど、新しい世界が見たくなる。
どんどん新しい事へ挑戦をし続けていきたいですね。
こちらの作品は9/11まで現在、六本木のギャラリーで展示中です。
お近くのお越しの際には、是非足を運んでいただけると嬉しいです!!