実録!前世占いにハマったマルチ商法女

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本記事は、余りに不可解な人間の行動から諸々学び、このぶっ壊れた社会をまともに歩んで欲しいために書き下ろした。

”女”は「ある思考力」が欠如していた

まず、簡単に自己紹介。自分はマルチ商法を行っていた(現在は足を洗っている)。
そんな経験上断言できるが、マルチ商法にハマり過ぎると、マインドコントロール・洗脳が進む。そうするとメタ認知が欠如していく。

すると「なぜ?」という思考が出来なくなる。具体的に・・・。

・決まったセミナーに参加しよう
・毎月〇万円支払おう
・深夜だろうと皆で集まろう

こんな時に「何のため?」という思考が出来なくなり、文句も言わずに従ってしまうのだ。


別のメタ認知欠如の特徴として、「自分が特別な存在」と思い込む傾向もある。
いわば選民思想である。
「自分は土日に起業や勉強している。だから偉いんだ!」などと思い込んでしまう(バカみたいだけど本当の話)。


そして産まれた悲劇

題名からも察する通り、メタ認知が欠如した結果、前世占いにハマり、前世ガチャを繰り返してしまった悲しい女の話だ。

”女”は理想を追いかけ、トレーニングも欠かさないストイックさを持っていた。ただ一つ認めたくないのが、自身の現状である。

所属していたマルチ集団は、”事業家集団”という国内屈指の地獄(詳細は端折る)で、毎月15万円ものお布施が発生していた。
さらに定期的なセミナー代(3~4万円)のため、まともな生活が出来ないのだ。

・食費をおさえ、ほぼ毎日安い食材とサプリ。
・旅行などもってのほか。
・映画は学びのある、幹部が勧めるものだけ。
・服はファストファッションのセール狙い。

金銭的に豊かになりたいものの、所属している組織の仕組みの悪さ、あるいはマルチ商法の才能が足りないせいか(そんなもん無くていいけど)、一向に理想に近づけない。

そこでハマったのが、前世占いというわけ。
せめて前世が貴族であったとか、成功者であれば、今世の成功も薄っすら保証されるというもの。(※ちなみに、前世占いは一回3000円くらい。)


原因はどこにあったのか?

読者さんが察する通り、マルチを辞めたら無駄な出費が無くなる
社会的にも価値のある副業であれば、能力も固定ファンも獲得できる
そんな発想すら奪うのが、メタ認知の欠如と、そこに至る洗脳と言える。

ただ、”女”にも過失がある。
前世に執拗にこだわるのも、マルチ団体から離れないのも、保証が欲しいからだ。人は勝ち馬に乗りたがるし、帰属欲求を満たせる場所を欲する。その甘さに漬け込まれたのだ。
他者に保証を求める愚かさに気が付いて欲しいと願う。


騙されないために「考える」習慣をつけよう

現在、情報商材など怪しい話も多い。
対策として、常に「なぜ?」を思い浮かべて欲しい。

実は詐欺案件、目の前の人間を信頼するかしないか、手口を知っているかいないかで、成約率が変わるのだ。

・なぜこんなウマい話が自分に・・・?
・この人は稼いでいると自称しているが、本当だろうか?
・提示してきた報酬プラン、達成者は居るのか?

本文を読んだ方には、まともに世の中を渡り歩いていただきたいと思う。


参考書籍等

メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問

消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会

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