奈良に行ってきました③
二日目、吉野へ
私は、今年から何年かかけて、和紙の産地を巡る旅をすると決めました。
本を片手に、実際に、日本全国どんな場所でどんなふうに和紙が作られ、使われてきたのか、見たい・知りたいと思ったからです。
吉野の桜で有名な、奈良県吉野郡吉野町。伝統工芸の一つに和紙、吉野紙(よしのがみ)・宇陀紙(うだがみ)・美晒紙(みすがみ)があるそうです。旅行に行く前に、手漉き和紙体験が、個人で可能か電話で確認したら、
・植和紙工房さん⇒体験受付、今はしていない。
・福西和紙本舗さん⇒10人以上の団体でないと申込不可。
という残念な結果でした。団体の申込がある時なら一緒に参加できるかもしれないので、日程が決まっていれば事前に確認するとよいと思います。
奈良にきてから、吉野の風景は、やはりみたいと思い、雨模様でしたが、朝からドライブを決行。近鉄大和八木駅からレンタカーをかり、1時間半くらい、トンネルをいくつか抜け、山も道も白い霧の中、森林しかない道をひたすら進んで、川が見えたら町がでてきました。ナビをたよりに進むと、福西和紙本舗さんは、切り立った斜面を登った所に、写真でみた店構えの工房がありました。斜面、車で登るにも急すぎます。このあたり斜面に家がたくさんあります。駐車スペースに着いたときは、滝のような大雨で、人が作業している雰囲気もなかったので、立ち寄らずに工房をあとにしました。植和紙工房さんにいたっては、看板すら見つけられなかった。通り過ぎたかな・・・。残念。
感想は、大雨だったけれども、吉野町は小高い山に囲まれた美しいところでした。
高台から撮影した吉野町
吉野川を眺めて感動しました。この川のそばで和紙づくりはされているのだろうと、晴れた日は美しい風景なのだろうと想像し、いつかリベンジしたい、桜の季節もきてみたいと思い、吉野をあとにしました。
吉野から明日香村を目指す
途中、橋の上から、写真を撮っていた人がいた。見にいってみると、棚田が広がっていました。雨が少しやんで、水のはった田んぼが美しかった。
明日香村にある、奈良県立万葉文化館へ
こちらへは、万葉時代の草木が植えられている庭園が気になってきたのですが、傘をさしてもぬれてしまうような、どしゃぶりです。今回は庭園はあきらめ、博物館の中を楽しむことにしました。
この博物館よかったのは、中は広く、ゆったりみられたこと。廊下をすすむと、館内ガイドや、万葉クイズラリーを主催してるボランティアさんたちがいました。愛されてる博物館だなと感じます。クイズに全問正解すると景品がもらえるというので、ヒントをたよりに、クイズラリーに参加しました。館内はボタンを押すと説明や、音楽・映像が流れる演出が多く、アニメーションの絵もかわいいので、楽しかったです。万葉時代(7~8世紀)の暮らしや文化がよくわかりました。貴族でなくても歌を送り合って求婚し結婚した時代ということを改めて知りました。クイズの景品のメモパッドもゲット!
ミュージアムショップに、里中満智子さん作の持統天皇を主人公としたマンガ、「天上の虹」がおいてありました。高校時代読んだことを思いだし、大人になった今読んだらどんな気持ちで読めるのだろうと気になりました。それから、ここで、吉野和紙のはがき買えました。万葉博物館の万葉ガイドブックも、500円と手頃で中身も分かりやすくてよいです。
旅で自分のキャパを超える行動は限界がくる・・・
その後、明日香村の周辺は、車で道を通りながら、古墳や遺跡がたくさんあるなとは感じていたのですが、またの機会にとふりきり、奈良と言えば三輪そうめんを食べようと目指したお店は満席で、お昼はおあずけに。次に長谷寺という庭が美しく有名なお寺に向かったら、紫陽花を見にきた観光客で、駐車場入口が30分以上渋滞。やっと入れたと思ったら駐車場の黄色いU字柵にレンタカーの左前をこすってしまい、しょんぼり。柵と車ごめん。事故対応に2時間費やされて、観光は打ち切りにし、宿へ。レンタカーの保険を追加でつけてて良かった。
旅行二日目で疲れているときは、より無理ない行程にし、気をつけて運転しようと反省。二日目は、お酒を少し飲んで、ぱたりと就寝。