2024年 奈良に行ってきました③
3日目 京都 東寺→国立国会図書館関西館
近鉄奈良駅から京都方面に行く電車に乗り、東寺駅で下車。東寺迄、駅から徒歩6分。
ガイドブックによると「東寺は、平安遷都時に都を守る為に作られた寺だったが、後に朝廷が密教を日本に持ち込んだ空海を認め東寺を与えた。空海は、密教の教えを表す曼荼羅を立体化し、21体の仏像からなる立体曼荼羅を講堂と五重塔内に作った。」とある。
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順路としてはじめは講堂へ。足を踏み入れた瞬間、立体曼荼羅の大きさと、各像から発するパワーに圧倒された。これは来てよかった。
隣りの建物、金堂の中の、薬師三尊像も大きさにビックリ。
そして、五重塔は、「初層の特別公開」期間だった為、普段入れない塔の中を、歩いて拝観できた。壁面や天井にも装飾や曼荼羅が描かれてあり、五重塔の心柱を大日如来として柱の周りを囲むように如来や菩薩が配置されていた。私は、五重塔はお釈迦様の舎利を安置するための塔という知識しかなかったので、こんなに繊細な装飾が施されているという事に感動した。
その後、太子堂、宝物館、観智院を拝観。観智院内の中庭やお茶室はとても美しかった。
東寺の、敷地内にある建物は、歴史の中で焼失を繰り返しながらも、再建する人々の思いのおかげで、今の時代も拝観できていることを知ると感慨深い。
それから、気になった事が2つ。
1つ目は東寺のパンフレットの題字も榊莫山氏の書だった。今回、莫山氏の字体を見る機会が重なり興味深かった。
2つ目は、寺の紋が八雲の紋であることを初めて知った。埼玉県の一の宮 氷川神社も八雲の紋を持つ。雲の形はデザインとしても楽しいので目に留まった。
今回の旅は、日本の国宝、重要文化財を、思い出しきれない量をこれでもかと見た気がしている。
そして、五重塔を2日間に3ヶ所見学したのも非日常だった。どれも美しさと存在感に感動した。その自分にも驚いた。私はお寺を観光に選ぶことは少なく、友人が選ばなければ来れなかった。今回は友人に感謝したい。
備忘録として書いておく。
「興福寺の五重塔」高さ50.1m 、
日本で2番目の高さ。
そして120年ぶりの大規模修繕中。
「法隆寺の五重塔」 高さ32.45m 、
世界最古の木造建築(飛鳥時代)
「東寺の五重塔」 高さ54.8m 、高さ日本1。
帰宅してから図書館で借りてよかった本
『土門拳の東寺』ISBN 9784909532961
(土門 拳/著者 クレヴィス 2023年)
東寺の写真集。言葉に表せない雰囲気や
美しさ、再び東寺を味わえた。
解説も分かりやすい。