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映画『英国王のスピーチ』に学ぶ 成功するための話し方

『英国王のスピーチ』(原題:The King's Speech)は、2010年に公開された英国映画です。

監督はトム・フーパー、主演はコリン・ファースとジェフリー・ラッシュ。アカデミー賞4部門受賞の名作です。

実話を元にしたこの映画は、英国王ジョージ6世が吃音という大きな障害を克服し、ラジオ演説のスピーチを通じて国民を鼓舞する姿を描いた感動の物語です。この作品はアカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞などを受賞し、多くの人々に勇気を与えました。

また、舞台となるロンドンの風景も、この映画の魅力の一つです。

王様は人前で話すのが苦手?

ジョージ6世(コリン・ファース)は、吃音に苦しむ英国王室の一員。幼い頃からその症状に悩まされ、大勢の前で話すことが極度に苦手でした。

彼の演説はどもりがちで、自分の言葉に自信を持てない姿が痛々しく描かれます。
特に、国民に希望を与えるべき王の立場でありながら、その吃音が大きな障害となり、彼は自分の価値に疑問を抱き続けていました。

これは、多くの人がプレゼンテーションやスピーチに苦手意識を持つ状況と重なります。

「自分の声なんて聞いてもらえない」

「人前で話すのは無理だ」

という気持ちは、ジョージ6世の姿に共感できる部分ではないでしょうか?

成功への道:レッスンと努力の力


ジョージ6世が変わるきっかけとなったのが、言語療法士ライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)との出会いです。ローグのユニークなレッスン法は、ジョージ6世の声を鍛えるだけでなく、彼の心にも影響を与えました。
ローグはまず、ジョージ6世が抱える「話す恐怖心」に向き合うよう促します。ユーモアを交えたトレーニングや音楽を使った練習は、従来の堅苦しい方法とは一線を画すものでした。また、ローグは王と対等に接し、間違いや失敗を恐れず挑戦し続けることを強調しました。このプロセスを通じて、ジョージ6世は徐々に自信を取り戻し、ついには大勢の前で流暢に演説するまでに至ります。
 
ストーリーから学ぶ:話し方の成功術
映画では、ジョージ6世が言語療法士ライオネル・ローグの指導を受けて、吃音を克服する過程が描かれています。彼が成長する姿は、私たちが話し方に自信をつけるための重要なポイントを教えてくれます。

1. 恐れに向き合う勇気
ジョージ6世は、吃音が原因で話すことを恐れていました。それでも国王としての責務を果たすため、克服する決意をしました。
👉 あなたも「人前で話すのが怖い」と思うなら、まずその恐れを認めることから始めましょう。

2. 正しいトレーニングを選ぶ
ライオネル・ローグのユニークなアプローチは、ジョージ6世の声だけでなく心にも変化をもたらしました。
👉 話し方を改善するには、自分に合った方法を見つけることが大切です。声のトレーニングや練習も効果的です。

3. 繰り返し練習することの重要性
成功したスピーチの背後には、多くの失敗と練習がありました。
👉 スピーチやプレゼンも練習を重ねることで、必ず自信につながります。

読者へのメッセージ:だれでも最初からできる人はいない


話し方に自信がない読者の皆さん、ジョージ6世のように、だれもが最初は完璧ではありません。重要なのは、「どんな困難でも克服できる」と信じて、一歩を踏み出すことです。

最初は言葉が詰まっても、声が震えても構いません。練習を重ね、自分の声と向き合うことで、必ず変化が訪れます。プロの俳優やスピーカーも、最初は不安や失敗を経験しながら成長してきたのです。

『英国王のスピーチ』のジョージ6世のように、正しい指導者やトレーニングと出会えば、あなたの話し方は大きく変わります。ぜひこの映画を観て、彼が克服していく過程に勇気をもらってください。そして、自分自身の声を信じてください。

おまけ
映画の舞台:ロンドンを旅する


『英国王のスピーチ』を観ると、映画の舞台となったロンドンの魅力がたっぷり詰まっていることに気づきます。映画を観た後、実際に訪れてみたいスポットをいくつかご紹介します。

バッキンガム宮殿
映画の中で、ジョージ6世が国王としての責務を果たす象徴的な場所。現在も英国王室の公邸であり、観光シーズンには内部を見学することもできます。

ハーレー通り(Harley Street)
言語療法士ライオネル・ローグの診療所があった場所として有名なエリア。このエリアは、現在も高級診療所が並ぶことで知られています。映画ではセット撮影ですが、実際に訪れるとその雰囲気を感じられるかもしれません。

ウェストミンスター宮殿(Palace of Westminster)
ジョージ6世が国民に向けてスピーチをした際、国会議事堂も重要な舞台の一部として登場します。壮大なゴシック建築はロンドン観光の定番です。

ロンドンと映画が教えてくれること


『英国王のスピーチ』は、単なる映画ではなく、勇気を与える実話です。
ロンドンを舞台にしたこの物語は、私たちに「話し方は学べる」という希望を教えてくれます。ロンドンの歴史的な背景や壮大な風景に思いを馳せながら、ジョージ6世のように一歩を踏み出してみませんか?

次回の記事では、映画『マイ・フェア・レディ』を取り上げ、主人公イライザの成長物語から話し方の可能性を探ります。どんな人でも変わるチャンスがあることを一緒に学んでいきましょう!

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神谷ちよ@あなたの情熱で世界を変える!グローバルプレゼンマスター|異文化コミュニケーション専門家
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