四月になれば彼女は

映画を観たので感想を。
原作と違う設定も多かったけど、映画の脚本に原作の作者の方も関わっておられたようで、テーマはぶれていなかったし、映画の方がわかりやすいか?と思った。
(小説の方が登場人物がおおくて、その分複雑。まぁそりゃそうなるか。)

全編通して、それぞれのキャラの泣きそうになる顔、表情の演技がすごかった。役者さんってすげぇ、と。
その演技が出来得る俳優さんばかりで見応えはあるし、それだけヒトの内面に焦点をあてられていたと思う。


「愛を終わらせない方法とは」

テーマは、これ。
これ、きかれたら、どう答えるだろう?

映画の中盤でひとつの解が示されるけど、ネタバレは控えるが、それは共感できるもので、それはとても、悲しいというか虚しいものだった。でも確かにそうかもしれないなと。


でもハルは、違う解を示した。それは藤代や弥生が出せなかったもので、観ていて、たぶん私にも出せないだろうと思った。

でもハルは、その解を示すために、悲しい運命を背負わざるを得なかった。
ハルもかつては苦しんだけど、でも自分の足でそこから踏み出したもんな。ハルがいちばん逞しかった。

私は、最後のシーンの藤代みたいに走れるんだろうか。


短くなっちゃったけど、まぁいいか。
またゆっくり観たいので円盤を買おうかと思います。一回では咀嚼しきれなくて笑

左目からながれる涙は、悲し涙らしい。はたして。