「爆弾」
ふらりと寄った本屋さんで、夏の読書のお供さがし。
決めているものはなく、そういうときは平置きされているやつをザッと見て、インスピレーションで買ったり買わなかったり。
タイトルとか表紙とかポップとか。
へいわな本を読んだあとだったから、少々物騒なやつがいいか?と思ってみていたら、目に入った「爆弾」の二文字。ピッタリでは?
少々厚みを感じたが、なかなか読み応えありそうということで、購入決定。
舞台は東京。連続する爆発。無差別テロ。
犯人探しとか、謎解きとかというよりは、
警察の奮闘を通して、犯人と対峙する、人間性、みたいな?
悪/正義、関心/無関心、個人/集団、
対極にあるように見えて、実は紙一重のような、
自分はそうでないと思い込んでいても、実は自覚していないだけかもしれなくて、
些細なきっかけで、どちらにも転ぶ。
犯人は次の自分を生み出そうとしてる描写だったけど、それは読者に、自分はどうだ?って自問させる書き方なのかなぁと思ったり。
境があいまいな世界で、『まあいいや』から『もういいや』にならないと言い切れるか?
セリフが長くて読み流し気味なところも多かったけど、こういう類は面白く読めた。
もういっかい読み直したいけど、それはまた今度かなぁ。どうしよ。まぁどっちでもいいや。