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駅で夢

午前6時半。
私は見知らぬ駅にいた。
ここがどこなのか分からない。
駅から帰ろうとすることがよくある。

ホームを継なぐコンコースは環状になっているようで最短距離はともかく右に行っても左に行ってもホームに辿り着くようだ。
駅舎の感じは都市近郊の新しい直線的なデザインではなくて古めの駅舎のような鉄骨とスレートでできていて風通しがいい感じだ。
修学旅行か課外授業か、たくさんの紺の制服がコンコースを移動している。
そこを掻き分けるように左に進む。

さて、どのホームから電車に乗ればいいのか、調べなければわからないのでとりあえず目についた階段を降りてプラットホームに降りる途中、入線してきた見慣れた黄色い電車の行き先が「八王子」と書いてあるのを見つける。
八王子からなら帰り方がわかるので、ラッキーと思って急いで乗り込む。

電車の座席はベンチシートでなくプラスチック製の独立席が並んでいる。
座面と背もたれが分かれていて虫の羽のようなデザインだ。
ずいぶん使われているようで掠れや汚れが多少ある。
空いていたので座ろうとするが自分の幅が広くて隣にはみ出してしまう。
(そんなに太っていないのだが、そういうデザインなのだろう)
仕方なく隣の車両に移るとベンチシートでファブリック座面の3人掛けがあったので座ろうとしたら座りたそうな人が近くにいたので遠慮した。

一度車両から降りて隣の車両に移ろうとしたら電車が発車してしまう。
しかしなぜかこの電車に扉はなくて低速のうちなら飛び乗ることができるようなので、これを逃すと次の電車がいつ来るのか分からないと思って出入り口の縁に掴まろうとするもスピードに足がついて行かず乗り逃してしまう。

そこで目覚める。
時計を見ると8時近い。

今日は7時ごろ起きられたら電車に乗って映画に行こうかと思っていたのだが既に上映に間に合わない。


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