キヤノンかエプソンか
環境によって違うだろうけれど、写真を印刷というかプリントアウトすることが減っているように思う。なぜ最近プリンターのことを考えているかと、プリンターが動かなくなったから。写真印刷中ではなく、事務的な作業で文書コピーを作ろうとしていた時に急にエラーが出て印刷できなくなった。ネット上にある方法は試してみたがダメ。修理期間は過ぎていると思うので、新しいのを買うか検討してみた。
何を印刷するか
フォトグラファーなんだから写真でしょ、と思うかもしれないが、結構事務的な文書の印刷に使っていたりする。ただ実数で考えると写真と同様、おそらく事務的な文書の印刷も減っているように思う。なぜ写真と文書で分けて考えるかといえば、写真用インクは高い。これを文書の印刷に使ってしまうとせこいようだがもったいない。少なくともモノクロ文書の印刷はモノクロの顔料インクを使っているものがあればその方が良い。
写真を印刷するにしても売るためのプリントを印刷するのか、人にあげるためなのか、あるいは本や写真展、あるいは他の形態の作品づくりの一環としてブレーンストーミングやダミーに使うということもあるだろう。
筆者の環境で言えば、文書印刷で故障したものの、文書は当面相方のプリンターを使わせてもらえることになり、写真だけ考えれば良さそうだ。もちろんそちらが壊れることもありうるが、A4までの文書プリンターは比較的安価なものがあるので別に買ってもいいだろう。写真印刷について言えば恒常的に売るためのプリントが必要になるとは考えにくい。その場合は外部委託で発注できるようになっている。とすると、ちょっとしたプレゼント用のものを印刷したり、作品づくりで自分のために印刷したり、ブックダミーを作ったり、ポートフォリオ用で必要になるくらいか。
サイズをどうするか
プレゼント用や自分用、ブックダミーの印刷では、おそらくA4で人としては十分のように思う。しかしポートフォリオを考えるとA3は欲しい。とするとA3のフォトプリンターが一番自分の目的に合っているようだ。
顔料か染料か
顔料インクと染料インクでは、一般的にアーカイブ用など長期保存に向いているのは顔料インクとされている。しかし筆者は今回壊れたプリンターの前は顔料インクのプリンターを使っており、そのプリンターのノズルが詰まるのに閉口した思い出がある。それでプリンターがクリーニングするわけだけれど、その際にインクの1色がインク切れ、それを交換すると再度クリーニングし、今度は別の色がインク切れ、というのを何度も繰り返し、一向に印刷が進まない、といった具合。さほど印刷した記憶はないが、最終的には廃インク吸収パッドのエラーが出てしまったように思う。日本ならすぐに修理手続きができるのかもしれないが…。
染料インクがメインのプリンターにしてからそうしたイライラは少なくなった。なので筆者の目的なら染料インクが適しているのかもしれない。
キヤノンかエプソンか
結局この2社になるように思うが、なかなかこれはというモデルがない。が、一応今筆者の環境で購入できそうなプリンターを探してみた。
この4種類くらいかなと思う。インクカートリッジの交換に悩まされないエコタンク、メガタンクのものも魅力的だが、A3ノビの写真印刷に特化したものでは適当なものが見当たらなかった。
キヤノンpro-200だとほぼ完璧なようだが、値段が張る。今回の目的ではキヤノンip8750、ix6850、エプソンxp-15000くらいか。印象ではキヤノンの方が若干安めの価格設定だが、エプソンの方が省スペースを意識したコンパクトな設計のようだ。ip8750とxp-15000は6色だが黒、グレー、シアン、マゼンタ、イエローのほか、ip8750は顔料の黒、xp-15000は赤が加わる。顔料の黒があった方が文書印刷には便利そうだが、赤が入った方が色再現性は上がるのかもしれない。キヤノンとエプソンの思想の違いが垣間見える。ix6850はip8750の色からグレーがない5色のなるようだ。筆者が今まで使っていたプリンターと同じ色構成となる。
値段の手頃さを選べばix6850、色再現性をメインに省スペースも視野に入れればxp-15000、その中間でip8750というところか。ちなみに印刷紙の大きさにこだわらず、複合機まで考えれば選択肢はかなり広がる。さてどうしたものか。