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『記憶』と言う展示テーマについて

カメラ係の展示は5年前くらいから『記憶』と言うテーマで、展示を続けています。
なぜ記憶なのかと言うと、ある時ふと記憶って誰にでもあるシステムなのにとても曖昧で、忘れたり思い出したりを繰り返したり、ずっと忘れることが出来なかったり、思い出すことが出来なかったり、現実を過大にも過小にも勝手に変換されてしまうって。
必ずしも完璧でも自由でもなくて、エラーを繰り返し続けてるような気がして。
人生のメンタルを左右する大事なシステムが個人差もあり、とても不安定なものだと考えたことからでした。
それがカメラ係の青い写真とマッチして、青いことで現実と記憶の境界線が出来て、ピントが合ってるはっきりとした記憶から、少しボケてて朧気な記憶も自分の手法で表現出来ると思ったから。

記憶と言うテーマに辿り着けなかったら、年に何回も展示が出来なかったかもしれないし、共感してくれる人も少なかったかもしれない。
大袈裟かもしれないけど、それくらい重要なテーマだったなぁって思います。

記憶は展示のメインテーマなので、もっと深くにあるコンセプトの部分はまた今度機会があったら書こうかなってことで。

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