解像度を上げる!
あのー、最近の若い方の発言で「解像度を上げる!」という発言をよく聞くのでした。おそらく「今までボヤ〜っと見ていたものを注意深く見るようにする」って意味で使われていると思います。ですが、この言葉がチラシデザイン屋の僕としては気になるのでした。「最初から解像度は上げとかないと意味がないのだけどなぁ」と思ってしまって。
と言いますのは、解像度が低いボヤ〜っとした画像の解像度を上げても、ボヤ〜っとした画像の、重いデータができるだけなのですよね・・・。解像度が72dpiのボヤ〜っとした画像の解像度を、例えば、350dpiに解像度を上げたとしても、ボヤ〜っとしたままなのです。なので、後から解像度を上げても意味がないのでした。データが重くなるだけ・・・。
それから、解像度は上げようと思えば、カメラの設定でどんどん上げられるのです。ですが、解像度を上げたとしてもピントが合っている撮影ができないと意味がないのでした・・・。ピントが合っていない写真の解像度を上げたとしても、ピントが合ってない写真であることに変わりはないので・・・。
それから、これは僕が教えを乞うているスタジオバンバンの西田先生に教わったことなのですが「カメラを買うならば、イメージセンサーが大きいカメラを買いなさい!」とのこと。解像度を上げて、ピントが合った撮影をしたとしても、やはり、イメージセンサーの大きさに影響を受けるようなのでした・・・ですが、これが僕にはわからなかったのですよね・・・。
僕の疑問点は・・・えーとですね・・・チラシなどの印刷用の画像データは解像度が350dpiのものを使うのでした。そして、画像のサイズは印刷する大きさとほぼ同じものが一番よろしい。なので「イメージセンサーが大きいカメラで高解像度で撮影したとしても、印刷するサイズが小さいのであれば、刷り上がりの品質には関係ないのではないか?」と思ったのです。が、西田先生、答えて曰く「それは違う!」と。そして「画像の階調に差が出る!」とのこと。・・・なるほど。イメージセンサーが大きいと、色を拾う量が増えるようで、なめらかな画像が撮れるらしいですよね・・・このイメージセンサーに関しては、僕も今後、勉強しようと思っております・・・。
ということでございまして、若者たちに初老のチラシデザイナーから言いたいことは「解像度を上げる!」ではなくて「低解像度でかまわないので、イメージセンサーの大きなカメラでピントが合った撮影をしたデータにする! できれば、画像サイズは大きめで!!」が正しいです。以上、卒爾ながら・・・。
追記
・・・解像度ってわかりづらいですよね・・・あと文章ってむずかしい・・・ということで、追記です。文章よりも絵で・・・タイトル部分に載せた画像を載せます。72dpiです。画像サイズは同じです。
で、この写真を画像サイズをそのままに7dpiにしましたのがこちら!
小さい! で、この7dpiの写真を350dpiにすると・・・。
こうなっちゃうんですよね・・・ということを書きたかったのでした・・・。
さらに追記
・・・どうやらnoteはアップした画像をすべて72dpiにして画像の大きさを変えちゃうみたいなので、上の写真の3点が「全てが同じ画像の大きさ」というのがわからなくなってしまいました・・・なので、表にしてみました!
で、わかりました! たしかに7dpiのものを、350dpiにした方が滑らかに見えますね・・・なるほど、若者が言っている「解像度を上げる!」って、こういう意味なのか・・・。