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なんで印刷のデータは350dpiなのか?

 さてさて、前回からの続きで解像度のお話ですが・・・。あらためまして書きますが、僕はデザイナーなのでした。僕のようなチラシなどを作るデザイナーですと関係してくる解像度が「dpi」という単位なのでございます。ドット・パー・インチ。350dpiですと、1インチの中の縦と横1列にピクセルが350個・・・。

 で、あのー、印刷するには線数というのが関係してくるのでした。デザイン会社に入社すると「175線で印刷するとキレイなのだ!」と最初に教わります。新人の頃は「なんのこっちゃ?」と意味がわからなかったのですが、それから30年経ちましたが今だに、なんのこっちゃです・・・意味がわからない。30年調べてませんでした・・・とほほ。

 ということで、30年越しで調べました! えーと、ではまず、「線数」とは何か? あのー、印刷は網点なのですが・・・網点ってわかりますかね? 印刷してあるものをすご〜く拡大して見ると、色のついた点々なのです。ドット。で、印刷ではその点々が1インチあたりに175個横に並んでいると「キレイ!」というルールがあるのです。これが175線。そしてこれを「lpi」と言うそうで。ライン・パー・インチ。・・・使わないなぁ「lpi」って言葉。30年ぐらいデザイナーをやっていますが「lpi」って言葉を使ったことがないです・・・。印刷屋さんでは使うのかな??? あとなんで「線」って言うんだろう? 調べてみよう・・・ということで以下引用。

スクリーン線数(スクリーンせんすう)または線数とは、印刷の精細さを表す尺度。単位はlpi(lines per inch)。本来は長さあたりの網点の密度だが、網点を使わない印刷にも拡張できる。ピクセル密度(単位: ppi, pixels per inch)や、ドット密度(単位:dpi, dots per inch)は別の尺度であり、単純な換算はできない。「スクリーン線数」は量、「lpi」は単位だが、しばしば混用され、「lpiで表したスクリーン線数」を単にlpiと言うことがある。

 なるほどなるほど・・・けどなんで「線」なんだ? さらに引用・・・。

スクリーン線数とは元来、網(スクリーン)の線の長さあたり密度を意味した。かつて、オフセット印刷の原版の網点を作るときに網を使い、網の目の細かさで印刷の精度が決まったため、印刷についてもスクリーン線数と言うようになった。スクリーン線数はインチで規格されているので、単位はline/inchとなるが、通常○○線とよんでいる。一般的に新聞であれば60~80線、文字主体の書籍だと80~130線、カタログ・写真雑誌だと175線が使用されている。

 「スクリーン線数とは元来、網(スクリーン)の線の長さあたり密度を意味した」から「線数」なんだろうけど・・・う〜ん、わからない・・・ということで「線」問題は保留にします・・・で、そうなると、また新たな疑問がむくむくと湧き出てきて・・・それは、「そうなのであるならば印刷用のデータは350dpiじゃなくて175dpiで作れば良いのではないかいな?」ということです。これも調べてみますと・・・以下引用。

175線で印刷した場合、印刷物には1インチ(=2.54cm)あたり175本の線が存在していることになります。印刷物は点で表現されるので(便宜的にではありますが)175個の点があると考えてください。そうなってくると印刷が1インチあたり175個の点で表現するなら、データも1インチあたり175個のピクセル、つまり175dpiあればいいのでは? という疑問が生じてきます。たしかに、175個のピクセルを175個の網点で表現するというのは、いかにもおさまりがいいように思えますね。しかし、ここで問題になるのが網角の存在です。

 僕はこの「網角」というのを知らなかったのですよね・・・さらに引用・・・。

デジタルデータは規則正しくピクセルが並んでいますが、印刷の網点は角度をつけて並んでいます。0°の網点以外は、デジタルデータのピクセルに対して斜めに配置されるわけです。すると網角が45°の場合、デジタルデータのピクセルを表現するためには√2(ルート2)倍の網点が必要ということになります。15°、75°の網点も同様に(部分的には45°以上に)、デジタルデータのピクセル以上の網点が必要になるため、線数と同じ解像度では十分な印刷結果が保証できないのです。

 うぬぬぬぬ・・・何を言っているのか全くわからない・・・網角の勉強もしないとダメかな・・・で、まぁ、なんだ、あれだ、そういう、ややこしいことがありまして、茶色い戦争ありまして、さらに以下引用・・・。

かといって、解像度が高すぎるのも問題です。解像度が高いとデータが重くなって作業に時間がかかりますし、重すぎるデータは思わぬバグやエラーにも繋がります。そもそも人間の目で判別できるレベルには限界があるので、一定以上の解像度を設定してもほとんど意味がありません。

 ・・・ここ、おもしろいですよね。「そもそも人間の目で判別できるレベルには限界があるので、一定以上の解像度を設定してもほとんど意味がありません」っていうのが・・・。つまり、いくら画像を良くしても目の限界を超えたら、キレイに見えないのですね。これってディスプレイ(絶対解像度)とデジタルデータ(相対解像度)の関係と同じことですよね。・・・で、さらに引用・・・。

そういった兼ね合いから生まれたのが「必要解像度=出力線数の2倍」というセオリーで、これこそが印刷用画像の解像度として300〜350dpiが求められる理由なのです。

 なるほど・・・セオリーだったのですね。「350dpiぐらいがキレイだぜ!」っていう経験則と言いますか・・・そうだったのか350dpi。わかったぜ350dpi。・・・ついでに、さらに引用・・・。

本来、印刷用画像の解像度に絶対の正解はありません。説明した通り、必要な解像度は出力線数によって変わるからです。たとえば新聞のように低い線数で印刷する場合は300dpiすら必要ありませんし、逆に300線以上の高精細印刷ではより高い解像度が求められます。ただ、一般的な印刷物のほとんどが150線もしくは175線で印刷されるため、自然と300〜350dpiを要求されることが多いというだけなのです。ちなみに、大型の看板やポスターのようなものであれば、線数に関係なくそこまでの解像度は必要ありません。至近距離で眺めるものではないので、細かな部分の精細さは求められないからです。結局のところ、印刷用画像の最適な解像度はケースバイケース、ということですね。

 なるほどなぁ・・・「印刷用の最適な解像度はケース・バイ・ケース」。達観していらっしゃる。至言でございます・・・ちなみに引用元は株式会社 宗美さんのサイトからでした。宗美さんも説明上手ですねー。信頼できる感じがします。ぜひ印刷を頼んでみたい!

 ということでございまして・・・長い文章になっちゃたなぁ・・・えーと、今年はここまで! まとめとしまして・・・。

 ピクセルと画素は同じ!

 なんだけれど、デバイスによって仕組みが違っていて・・・

 ・ディスプレイの画素は色を出す画素
 ・カメラの画素は色を取り込む画素
 ・コンピューターの画素は色を表現する画素

 で、画素が集まると解像度が決まるのですが、その解像度には・・・

 ・物理的な解像度 1インチの間に並んでいる画素の数(dpi)
 ・メディアにおける解像度
   ・相対解像度・・・画素数が変わる
   ・絶対解像度・・・画素数が変わらない

 そして解像度の単位にもいろいろあって・・・

・ppi ピクセル密度。デジタルデータでのみ使われる相対解像度
・dpi  ドット密度。印刷して物にする物理的な解像度
・lpi 印刷の精細さを表す尺度。物理的な解像度

 ・・・ってことじゃないかしらん? 間違っていたらゴメンナサイ・・・。本当はカメラのイメージセンサーの解像度もよくわからないので、そこまで調べたかったんだけど、今年はこれまで! いやいやしかし、こんな、ややこしくって長い文章を読んでくれた人っているのかしらん??? 最後まで読んでいただいた、あなた! ありがとうございましたー。来年は短い文章が書けるようになりたい・・・ということで、みなさま良いお年をー!!

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