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きれいな心でいられますように

仕事を始めてから失っていくものばかりな気がする。仕事の種類や会社が悪いんじゃ全然なくて、仕事というもの、お金を稼ぐということがそういうものなんだと思う。

人との別れにいちいち深く落ち込んでいられなくなった。季節のうつろいに鈍感になった。泣きたくなるくらいしあわせ!って思うことが少なくなった。感情的にも感傷的にもならなくなった。それより損得の方が大事になった。

きれいなものを見てきれいだなと思う心を持っていたい。質の良い心のレンズを持ってたい。考えることをやめたくない。
こんな年になってずっとめそめそ泣いたりこの世の終わりみたいに幸せになったりしていたら変なのかもしれない。それがおとなになるということなのかもしれないけれど、そうだとしたら私はどういう風に歳を重ねていけばいいかがよくわからない。

きれいな心でいられますように、と思う。きれいな心って何なんだろう。きれいな心のおばさんにならないと、おばあさんにならないと。それってどんなことなのか、私にはまだわからない。






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