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【ONE PIECEバウンティラッシュ】神避シャンクスについて

 1.5億ダウンロード記念として新しく超フェスのシャンクスが登場しました。同じ周年内の超フェスで同じスタイルが連続するのは恐らく初であり、大方の予想ではATが出ると思われていました。その予想もあながち的外れとはいえず、性能を見る限りGTよりも実質ATの色合いが強いキャラと評価できそうです。少なくともキドロ、ロジャーのように無理やり旗を抜くタイプではありません。

 実質ATの戦闘型GTという点では覚醒ルッチと共通する白シャンクスですが、シャンクスはよりKO性能に特化した印象を受けます。逆にルッチは比較的機動力に長けたキャラです。ただ、この白シャンクスは前回のREDシャンクスがあまりにも強力なATであったが故にその影響を色濃く残しており、それがある意味で「戦闘型GT」という白シャンクスの強みを削いでしまっているように思えます。

 まず、「赤髪の覇気状態」の効果がREDシャンクスと全く同一であるため、スキルでターゲットをとられず、よろけ、状態異常が無効になる「だけで」(普通はこれだけで厄介なのですが)、ふっとばしへの耐性がありません。これにより、ニカ、カクのようなふっとばしを強みに持つ最近のDFに対して果敢に攻める事が難しくなっています。握りさえすればふっとばしも無効化できますが、敵無視奪取により無理やり旗を握れないため、どうしても敵をKOするか追い出すかしなければなりません。

 しかし白シャンクスには肝心のパラメーター(火力)を増加させる特性が一つも与えられていません。理由は明白であり、パラメーターが増加できるようになってしまうと、この赤髪の覇気状態を多くのキャラが解除できるようになってしまうからです。この点、白シャンクスはREDシャンクス対策の余波を受けて足を引っ張られている印象です。つまりキルしないと旗を抜けないのに火力を増加できない困難を抱えたキャラなんです。

 スキル1の防御力無視、特性による確定KO、体力1耐久の無視はこの火力不足を補うために設けられたのでしょう。ただ、まだ実装したてでユーザーが育成途中であることも影響してか、そもそもの基礎的な攻撃力が物足りない感は否めません。

 強みである覇気状態付与の条件も厳しく、ジャスト回避や覇気状態中の攻撃でも覇気を付与・延長できたREDシャンクスと異なり、スキル2と奪取(握るだけでなく抜き切る必要あり)しか発動条件がありません。流石に覇気状態を一度まとえたら簡単に解除できる環境キャラは現状いませんが、既に燃焼状態を無効化されることで強化状態を解除できるおリン、アルベルが存在するため、対策キャラの実装は容易に想定できます。

 タイマン性能の評価で最も重要であるよろけ無効化の条件が覇気状態依存である白シャンクスは、覇気を剥がせるキャラが環境にあふれだしたらしんどくなるでしょう。これは同じくパラメーター増加を伴わない強化状態を持つエッグヘッドゾロが、カクやルッチに対策されてからめっきり数を減らしたのと近い流れを想起すればわかりやすいです。

 全体的なバランス調整という意味では過去キャラでもそれなりに戦える白シャンクス実装は非常に素晴らしく、運営は黒ロジャー、セラフィムスネークによりあまりにも環境が壊れてユーザーが離れていったことに危機感を抱いたのかもしれず、こうした超フェス実装方法の軌道修正は評価すべきだと思います。現にルッチもですが白シャンクス実装直後にセールスランキングは1位となり、決してキャラ性能を盛るだけの刹那的な快楽ではない「魅力」ゆえにユーザーがシャンクスに投資していることが読み取れます。

 余談ですが、最近のアクティブユーザー減少を危惧してか白シャンクス実装時のアップデートでは再スタート応援ガイドなる要素も追加されていたのが興味深いです。ちなみに1.5億ダウンロード記念は白シャンクス以外にもまだまだ続く予定であり、前回の1億ダウンロード記念ではニカ実装後も赤ヤマト等の超フェス復刻がありましたが、ここでも上方修正が期待されているおでんなどの過去キャラを復活させて引退勢を呼び戻したいねらいがあるのかもしれません。

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