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【カンボジアニュース】「ムエタイ」ではなく「コンクマエ」 タイと対立
世界的にはタイ伝統の格闘技「ムエタイ」として知られるスポーツの名称を巡って、カンボジアとタイが対立しています。カンボジアで5月に開催される東南アジア競技大会(SEA GAMES)で、カンボジアでの呼称「コン・クマエ」を競技名に採用することに反発し、タイはボイコットする方針を発表しました。
ムエタイはキックボクシングの源流とされる格闘技で、タイの国技に指定されています。一方、カンボジアは同国が発祥であるとして、東南アジア版のオリンピックのような同大会でコンクマエの名称を使うことを決定しています。
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タイの宮廷舞踊も元はカンボジアのアプサラ舞踊、タイの文字はクメール文字を原型に簡略化したものと言われています。カンボジア側には、長年の侵略や略奪の恨みが今なお残っています。つい2008年にも、世界遺産のプレアヴィヒア寺院の所有権を巡って武力衝突が起きました。今回のケースは、タイによるカンボジア伝統文化の盗難の1つであると考えられています。
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タイオリンピック委員会のチャルーン・ワタナシン副委員長は、国際オリンピック委員会はコンクマエという名称を承認していないと指摘していますが、カンボジア側はどこ吹く風です。むしろ騒動によって、国際的にタイの盗用が認知されることを肯定的に感じているようにも思えます。
今日26日に行われたコンクマエ競技の国際会議についての記者会見で、カンボジアのSEA GAMES組織委員会(CAMSOC)のワット・チャムロン事務総長は、「主催国には競技名を選択する権利がある。そもそもコンクマエはカンボジア発祥で、われわれの伝統文化だ」と述べています。
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会議にはカンボジアの他にミャンマー、ラオス、フィリピン、インドネシア、マレーシア、ベトナム、タイが参加しており、タイがボイコットしても競技は成立する見込みです。むしろ強豪タイがボイコットすることにより、ホスト国カンボジアにメダルの可能性が高まることに、関係者からは歓迎の声も聞かれます。
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今日26日にコンクマエの練習を見学してきましたが、本大会に向け熱気あふれる練習光景でした。明後日はラオスの試合もあるそうです。
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