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【カンボジアニュース】日系金融機関に清算命令 


ウェッジホールディングス(東京都江東区)は9月17日、タイの持分法適用関連会社で金融事業を行うグループリース(GL)のカンボジア子会社GLファイナンス(GLF)が、9月12日付でカンボジア国立銀行から、ファイナンスリーシングライセンスを取り消し、会社の清算を命じる通知を受けたと発表しました。書簡には15日以内に独自に精算人を選定する必要があると記載されていたようです。GLFは事実の確認と対応について法律顧問と協議中だとしています。

GLFは2012年設立で、オートバイローンを中心とする金融事業を手がけています。特にホンダのバイクの購入時にローン営業していたと言われています。報道によると、2023年12月期は売上高16億9200万円、当期純利益2億5500万円です。

GLFホームページではHondaのすべての正式代理店でサービスを行っていると表示されている


GLは別の日本企業と東南アジアで訴訟合戦を繰り広げているとも報道されています。Jトラストは子会社を通じGLの転換社債計2億1000万ドルを引き受けましたが、後にGLが財務諸表を改竄して健全な財政状況であると誤解させ損害を与えたとして、損害賠償を求める裁判をシンガポールとタイで起こしました。シンガポールでは今年1月、GLのシンガポール子会社グループリース・ホールディングス(GLH)に約1億2400万ドルの損害賠償の支払いを命じる判決が確定し、シンガポール高等裁判所が3月にGLHの清算を命じています。

また報道によると、GLは2017年にタイ証券取引委員会(SEC)から、詐欺、粉飾決算、会社資産の不正流用などの疑いで刑事告発されたとされているほか、ウェッジホールディングスについては、日本の証券取引等監視委員会が2013年に元取締役の日本人男性に対し、金融商品取引法(偽計)違反で40億9605万円の課徴金納付命令を出すよう金融庁に勧告し、金融庁は2017年、男性に対し課徴金納付を命じています。

https://moneyandbanking.co.th/en/2024/129970/

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