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【日本とカンボジア】日本人会の生い立ち

カンボジア日本人会が設立されたのは、1991年の7月のことです。当時のマジョリティーはNGO関係者で、その他には国連職員、旅行会社、製材業者等が少数いて在留邦人は合計20人程度でした。当時はパイリンホテル1階のインターナショナルレストランが、日本人の集いの場所だったそうです。

その当時復活が計画されていた水祭りのボートレースに参加したいとの話が出て、またそれ以外にも行事をやろうと言う思いから、日本人会を設立する流れとなりました。世話役は日本国際ボランティアセンター(JVC)の馬さん、曹洞宗ボランティア会の手束さん、PITトラベルの谷川さんでした。バンコク駐在の報道関係者や商社の方にも賛助会員として参加いただき、カンボジア日本人会は30人程度で発足しました。

その年の10月にはパリ和平協定が締結されます。それを受け翌11月にはホテルカンボジアーナに日本政府代表部が開設され、翌1992年には日本大使館となりました。1993年には国連暫定統治下で選挙が行われ、新生カンボジア王国が誕生し、在留邦人は急増し100人を超えることになります。

日本人会発足の当初の目的であったボートレースへの参加はなかなか許可が下りず、情報省や外務省にお願いして、特別参加の許可を貰いました。2年目からは、カンボジアの宗教行事であり外国人の参加は認めないとの運営委員会からのお達しもありましたが、改めて交渉の末、特別許可をもらい1996年まで継続して参加していました。

1992年の第一回ボートレース大会

その後2004年頃には、私が世話役となって、1年か2年だけ久々の参加をしましたが、その後長いことご無沙汰となっています。当時にしては時代の先駆けで、ホームページを作ったところ、日本からも参加希望者が来たことなども、思い出に残っています。練習風景の写真もあったのですが、残念ながら見つかりませんでした。

第4回忘年会(ロイヤルプノンペンホテル)

日本人会が発足当初に行っていた新年会は、その後大使館での賀詞交換会に受け継がれ、日本人会は代わりに忘年会を行うようになりました。コロナ禍で休止していますが、今年は再開することが期待されます。
さて、1991年設立と書きましたが、実は内戦前にもカンボジアには日本人会は既に存在していたことがわかりました。収集した資料によると、1965年当時には日本人会が存在し、会長の名前は只熊さんでした。カンボジア日本人会の設立はいつだったのでしょうか。

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