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【カンボジアニュース】ポイペトでインドネシア人ら30人が乱闘で逮捕、在留数は激増し10万人を突破か
6月27日の未明、タイ国境のポイペトで大規模な乱闘が発生し、30人以上の外国人が逮捕されました。逮捕が行われたのは、バンテイメンチェイ州ポイペト市プサーカンダル町サマキメンチェイ村にあるコディン・リゾートです。
警察によると、逮捕された人々は主にインドネシア国籍でしたが、中国国籍の人も何人かいる模様です。棒や石を使用しての激しい乱闘が行われているとの通報を受け、州軍事警察は部隊を派遣し容疑者を逮捕、負傷者は治療のために病院に搬送されました。
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これに先立つ5月4日、プノンペンのインドネシア大使館はポイペトにあるミートプム・レストランで「コミュニティーミーティングと健康ライフスタイルセミナー」を目的として、臨時の領事サービスを開設し、約300人が参加しました。
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この活動は、バンテイメンチェイ州警察と協力して実施され、「カンボジアでの健康的な生活と薬物危険キャンペーンとも相乗効果を発揮した」とし、「領事業務としての在留届は国民保護に有用だ」と述べています。オートバイで参加した人にはヘルメットがプレゼントされたそうです。また州警察と大使館の間で意見交換が行われました。
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インドネシア大使館によると、領事サービスは大幅な改善を見せ、2023年第1四半期には1,334 件だった届出が29.6%増加し、今年は1,730 件あったとのことです。しかし、これは氷山の一角のようです。
また、5月14日には新任のサント・ダルモスマオ駐カンボジア王国インドネシア大使はソー・ソカー副首相兼内務大臣と会談し、国境を越えた組織犯罪の摘発を含む二国間協力の強化について話し合いました。
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大使は、インドネシア人を保護するためのカンボジア政府の継続的な支援に感謝するとともに、国境を越えた組織犯罪、特に人身売買やサイバー犯罪、麻薬密売への対処において、両国の関係機関、特にカンボジア国家警察とその出入国管理総局の協力を称賛しました。ソカー副首相は、そのような犯罪の被害に遭ったインドネシア国民からの通報に積極的に対応していると話しています。
カンボジア当局が大使館に提供した出入国統計によると、カンボジアには約10万人のインドネシア人が居住している可能性があるとのことです。コロナ禍以前には約2千人しかいなかったのが異常な増加を示しています。大使館は、「手を携えて国境を越えた犯罪と闘い、両国の利益を守るという共通の決意を再認識する。」と述べています。