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【カンボジアニュース】中小企業の建設分野の不良債権比率が15.3%に。カンボジア信用機構発表

カンボジア信用機構(CBC)は、2024年第2四半期報告を発表しました。CBCは、カンボジア国立銀行(NBC)、カンボジア銀行協会(ABC)、カンボジアマイクロファイナンス協会(CMA) 、国際金融公社(IFC)の支援を受けて2012 年 3 月に正式に発足し、各金融機関の信用情報を集積して、貸付審査にその情報を提供しています。

CBCの報告によると、個人向けの不良債権比率は、2020年第1四半期1.61%だったものが、2021年第1四半期2.24%、2022年第1四半期2.35%、2023年第1四半期3.28%と増加傾向でしたが、昨年は急激に増加し、2024年第1四半期は6.03%、今回の第2四半期も6.22%と増加を続けています。

個人向けレポートはこちら
https://creditbureau.com.kh/news-release-detail?news_id=2d06370b-0726-4a00-9ac3-ff0e67c658ef

中小企業の不良債権比率は個人向けより更に顕著で、2024年第1四半期の7.8%から今四半期には8.3%に増加しました。建設向けに限ると、不良債権は15.3%であると明記されています。

中小企業向けレポートはこちら
https://creditbureau.com.kh/news-release-detail?news_id=40f612cc-3bbe-4c9d-9643-35892ed66994

カンボジア信用機構(CBC)のCEOオウル・ソティアロット氏が現地英字新聞キリポストに語ったところによると、個人、中小企業いずれも不良債権比率が最も高かった分野は建設です。今四半期の建設分野に限ると不良債権比率は個人で7.4%、中小企業では15.3%まで上昇しています。

不動産バブルが崩壊しつつある影響が顕著に現れてきたと見られ、今後も警戒が必要です

キリポストの英字記事
https://kiripost.com/stories/loan-quality-suffers-in-q2-with-high-npl-amid-dip-in-new-loan-demand


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