せっかく原液になるのなら、だいすきなジュースを選びたい。
「新卒の方には、カルピスの原液みたいな役割を期待しているんです」
新卒の方は具体的にどんなお仕事をされているんですか?という質問から、就活をしていて出会ったすてきな会社の人事の方がそう話してくれたのが頭に残っている。
「新卒の方には、まっさらな状態でわたしたちの会社らしさを吸収して、文化をアップデートしていってほしいんです」
価値観を大切にされている会社だからこそ、業務面だけでなく文化面での役割も大事なんだな。そう納得すると同時に、それならば自分が深めたい価値観を大切にしている会社ではたらきたいと強く思うようになった。
社会人として初めてはたらく会社。そこでの経験が、学生を卒業したこれからのわたしの基礎になる。
それは多分スキル面だけにはとどまらなくて、お仕事はもちろん関わるひとからもすこしづつ影響を受けながら、価値観や考え方もふくめた「社会人としてのわたし」が形成されることになるのだろう。
社会人として0歳で吸収力抜群の時期だからこそ自分の深めたい価値観を持つ環境ではたらくことができたなら、なりたい自分に近づける気がするし、自分のことがさらにすきになれるんじゃないだろうか。
せっかく原液になるのなら、だいすきなジュースを選びたい。
だいすきなジュースのよさがぎゅっと詰まった原液になれるなんて、それこそ本望じゃないだろうか。そんなことを考えるハロウィンの夜でした。