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ストロボライティングで撮る花005(兵庫県立フラワーセンター)
雨の日は、花撮影に関しては絶好の撮影日和だ。ストロボ撮影の邪魔になる余計な光が弱く、そして何より、濡れた植物はよりいっそう立体感を際立たせる。
●ベニフデツツアナナス
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兵庫県立フラワーセンターでは温室が幾つかのエリアに分けられており、アナナス系の植物のコーナーでは、このベニフデツツアナナスが派手に咲いていた。
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ライティングとしては3灯で、メインとなる発光面積の大きなバンク(ライトボックス)を右上から当て、下から補助光で陰起しをしている。
●リコリス
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リコリスは赤いものはヒガンバナと呼ばれているが、屋外の園芸品種コーナーでは白と赤紫のものが開花しており、雨に濡れていた。
ストロボによるストップモーションにより、空中の雨滴がまるで雪(あるいはオーブ)のように写っている。
●カンナ
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カンナは背の高い植物のためライティングは比較的難易度が高いが、ここでは背の低い株や頭を垂れた株をライティングした。
カンナ特有の花弁の質感がうまく表現できたように思う。
●ダリア
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このフラワーセンターでは、噴水広場にて毎年様々な品種のダリアが花を咲かせる。快晴時には多くの見物客が多く撮影が難しい時もあるが、雨天時にはあまり人がおらずゆっくりライティング・撮影ができる。
●イヌサフラン
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庭園コーナーでひっそりと咲いていたもの。
良く見ると、花にはセセリチョウがとまって雨をやりすごしていた。レンズが近付いても逃げる様子が無いのは、やはり小さな虫にとっては雨は苦手なのだろう。