見出し画像

自動運転が実現したら

2024年現在、報道では次々に自動運転技術が紹介されているが、それらは単にメーカーの技術PRに過ぎず、現実に使うには問題がまだまだ多いようだ。
そういうわけで、市販車にはまだ自動運転機能は搭載されない。

我々が現時点で利用出来るのは運転"支援"という単機能に過ぎない。単純に、車線からハミ出ないとか、前車との間隔を保つというよう制御だけであり、ナビと連動して目的地を目指すというようなことは出来ない。

この調子では、よほどのブレークスルー(別の方向からの技術的アプローチ)が無い限り、ボクが生きてる間には人間のドライバーを必要としない完全自動運転は実現しそうにない。

<単機能の運転支援(レベル2)>

運転好きの知人に言わせると、「自動運転は運転の楽しさを奪うので存在価値を見いだせない」とのことだが、確かにその気持ちも分かる。
しかしながら単純に移動手段としてドライブであれば、高速道路を同じような景色を見ながら10時間も運転していたら楽しみなどあったものではない。
実際、九州から関東まで1,000kmを走らなければならなかった時には、途中でクルマを乗り捨てて新幹線に乗り換えたいとすら思った。ちなみにこの時の状況は、予約していたフェリーが台風の影響で欠航となり、やむなく自走となった。

<長距離運転は疲れる>

自動化に対する反対意見については、カメラの分野でも同様の議論が過去にあり、「人間がピントを合わせたほうが早い」と言われていたりしたことが記憶に新しい。しかし結局のところ、自動化されても手動操作は出来るし、その機能を使うかどうかはユーザーの選択次第。だから自動運転に対する反対意見は最初のうちだけだと思う。

さて、もし完全自動運転が実用されるまでにボクの寿命が間に合うとすれば、ボクは以下のシーンで利用することを期待したい。

●単純に自動運転

単純に運転を任せるという意味での利用法が一番大きいと思う。
例えば長距離移動では自動運転のメリットが大きく出るところだと思う。実際、運転支援機能さえ無いクルマで10時間近く、しかも夜間走っていると披露蓄積も半端ない。もし睡眠中に移動出来るのであれば、時間も有効に活用出来るというものだ。

他にも、飲み会などで飲酒運転となる場合にもクルマが使えるのは大きなメリット。

それから、運転支援機能でもすでに利用させてもらっている機能だが、悪天候などで視界が悪い時でもレーダーで前車の距離を計測してくれるので安心して走行出来るというメリットがある。

<手動運転中でもレーダー機能を併用すると安心>

●送迎

駅に送迎してもらうなどに便利。クルマの利用を想定していないほど近場であったとしても、想定害の雨などでクルマが迎えに来てくれると心強い。
あるいは荷物だけを載せて親類・知人に受け取ってもらうような使い方も出来るかも知れない。

●駐車場満車時

駐車場が満車で停められない場合、用事が済むまでクルマには適当にそこらへんを回ってもらうか、あるいは帰還してもらうようにすれば良い。
あるいは到着直前に渋滞にはまってしまい、そこからなら歩いて行ったほうが早い場合など、クルマを降りて行くことが可能。

<駐車場待ち渋滞>

これは送迎の使い方にも近いが、送迎は駐車場のことを前提としていない利用形態であるので、多少事情が異なる。

●先回り

例えば山登りをする際、クルマで行くのであれば、山登りのルートは必ずクルマの置いてある場所まで戻ってくるルートでなければならない。そうなるとピストン(同じルートの往復)あるいは周回になってしまうので、山の向こうに降りて終わるというルートは取れない。

<登山スタートの駐車場>

もし完全自動運転が実現されたら、必ずしもスタート地点に戻ってくる必要は無い。下山地点までクルマを先回りさせておけば良いのだ。
これにより柔軟なルート策定をすることが可能となる。

そしていくら疲れていても、クルマに乗りさえすればあとは自動的に家まで帰ってくれる。ボクは登山靴を脱ぎ、シートを倒して寝るだけ。

いいなと思ったら応援しよう!