いつまでも眺めていたい写真
ボクの写真の原点は、子供の頃に見ていた図鑑の写真である。
例えば花写真なんかは完全にその影響を受けていて、美しさを重視する一般的な花写真とは完全に異なり、図鑑写真を目指している。
さて、そんな図鑑写真の中でも、特に気に入っている写真がある。
それが、下の写真。
同じ場所を写した写真なのに、季節によって全然違う。
同じ箇所と違う箇所を、つい探してしまう。
その風景の中に自分の意識が入り込み、道の真ん中に立ってジックリといつまでも眺めていたくなる。
でも、もう少し細かいところまで見たい。図鑑写真は印刷なので網点より細かくは見えない。だから、自分で写真を撮るしかない。
ボクが写真を撮りはじめた動機は1つだけじゃないとは思うが、このような写真を撮りたいと思ったことも要因のひとつだろうと思っている。
本当は図鑑と同じ場所を特定して撮りたいところだが、せっかくなら春・夏・秋・冬の季節で撮ることとし、何度も行きやすい場所のうち幾つかのポイントで撮って行くことにした。
撮影は約20年前なのでフィルム(66判)撮影。
撮った当時、閲覧するのにおおきな手間がかかったが、今は4Kディスプレイで大きく見られるのがいい。
ジックリといつまでも眺めていられる。