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写真活動で活躍する縦横デュアル

昔、「カメラばかりに金をかけないでフィルムにもっと金をかけろよ」と言われていたものだが、フィルムからデジタルデータになった現在、金をかけるべきなのはPCではないだろうか。

というわけで、これまでCPUやメモリを更新し続けてきたわけだが、3年前に更新してから性能が飽和状態になったように感じている。これ以上性能を上げてもオーバースペックになってあまり違いは体感できないだろう。
ちなみにこのPC(CPU・M/B・メモリ)は、勤務先からの永年勤続賞でもらった10万円で購入した。

<現在使用中のメインPCは3年前のCore i7 10700>

しかしディスプレイは別で、いくら大画面・高解像度になっても満足するところが無い。今のところ43インチの4Kディスプレイがこれまでに購入した最大サイズだが、もっと大きな画面で見ることができれば、かつてスライド映写機で投影して写真を鑑賞していた頃に近付くことができるだろう。そうなって初めて、デジタルはフィルムを超えたと言えるのだ。

まあさすがにこれ以上大きい液晶ディスプレイだと設置が難しいとは思うので、例えば薄型シートで表示するような壁紙デバイスが必要。いやもしかしたら、網膜投影によって仮想的に大画面を見るような方向に行くかも知れない。新技術は常にダウンサイジングの方向に向かうのだから、これは有り得る。

いずれにせよ、現状は液晶ディスプレイが写真表示の王道。
ここ数年で4Kディスプレイも安くなった。43インチでも5万円台、27インチでも3万円くらいで買えてしまう。
何しろ昔は、12万円もするSONYの17インチトリニトロンマルチスキャンCRTを2台使っていたのだ。重量も22kgと、一人で抱えるのも重労働。その頃から考えるとホントに良い時代になったものだ。

<12万円22kgのSONYトリニトロンCRT>

現在ボクはメインPCとサブPCそれぞれに2台の4Kディスプレイをデュアルで繋いで使用しているのだが、これがまた作業が捗る。
特にメインPCでは、メイン画面を43インチとし、サブ画面を27インチとしている。そしてそれぞれ横置き、縦置きとした。
このようにすると、写真用途では便利に使える。

1.RAW現像用途

<RAW現像ソフト使用時(Silkypix11)>
※画面はハメ込み合成

RAW現像はレタッチソフトとは異なり、多くの画像をサムネイル表示しながら目的の画像についてデモザイク処理(画像生成)を行う。これは例えるならば、現像したリバーサルフィルムのスリーブをルーペチェックしていく作業に似ている。

<リバーサルフィルムのスリーブをルーペチェック>

メインの画面には拡大画面、サブの画面にはサムネイルというふうに表示を分けておけば、それぞれの表示を互いに邪魔せず、作業が捗るのだ。

2.横位置写真閲覧

<横位置写真表示>
※画面はハメ込み合成

写真閲覧時は、ディスプレイ目いっぱいに表示させたいもの。
横位置の画像を目いっぱいに表示させるには、ディスプレイは横位置でなければならない。だから、横位置のメイン画面で表示させ、縦位置のサブ画面にはサムネイルを表示させておくと良い。もちろん、ビュワーで次画面操作ができるならば、サムネイルは必ずしも必要ではないかも知れない。

3.縦位置写真閲覧

<縦位置写真表示>
※画面はハメ込み合成

一方、縦位置の画像を目いっぱいに表示させるには、ディスプレイは縦位置でなければならない。だから、縦位置のサブ画面で表示させ、横位置のサブ画面にはサムネイルを表示させておくと良い。もちろん、ビュワーで次画面操作ができるならば、サムネイルは必ずしも必要ではないかも知れない。

4.PDF書籍読書時

<書籍読書時>
※画面はハメ込み合成

画面上でカメラ関係の書籍を読む時、やはりメインの大画面で本文を読み、サブ画面では上半分にページ一覧を、そして下半分に書籍一覧を表示させている。このようにしておけば、見たいページがすぐに探し出せるし、閲覧画面を邪魔することも無い。
そして大画面4Kであるゆえに、実際の本よりも大きく表示され、細かい文字もそのまま拡大することなく読めるのが大変有難い。もはや、PDFビュワーに拡大機能はいらないかも知れない。


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