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参考になる昔の写真書籍2

デアゴスティーニとかアシェットなどでお馴染みの、毎週刊行される収集型百科事典。
先日、記事「参考になる昔の写真書籍」(https://note.com/cam_fuyuki/n/n53d9524aa890)を書いたけれども、それに追加したいのが、デアゴスティーニの「DoPHOTO」。

ブックオフで「DoPHOTO」に1冊だけ置いてあったので買ってみた。
この手の収集型百科事典はアメリカ系のものが多く、この「DoPHOTO」も明らかにアメリカ的な内容だった。

<ブックオフで105円くらいだったかな?>

先日の記事でも書いたが、アメリカ系の写真解説本は体系的&論理的で、日本のような情緒的ではないところが良いとボクは感じている。
もちろん情緒的でも悪くないが、特に初心者に対してはまず基本が重要であることを浸透させたほうが良い。

基本を蔑(ないがし)ろにして、「習うより慣れろ」・「感性を磨く」・「光を読む」・「足で撮る」などという言葉が並ぶと、それを読む初心者読者もなんだか気分だけはその気にはなろうが、結局はそれより先には進めなくなるだろう。

改めて「DoPHOTO」を見てみると発行は1998年と書かれており意外と古い。確かにフィルム時代の内容であるが、写真を基礎から学ぶには不足が無い。

ボクはこの「DoPHOTO」を全巻80冊を買い揃えたいと思い、ネットオークションで探してみた。
さすがに1998年発行では出物があまり無いだろうとは思ったものの、いくつかの出品は確認できた。しかし全80冊のうち数冊欠品という出品も多く、完全に80冊完品の出品は1つか2つくらいしか無い。しかもそれらは2万円とか3万円くらいの値付け。ブックオフで1冊105円だったので単純計算で80冊分をかけて8,400円ということを考えると手を出しづらい。

こういう古い本は、あとから1冊単位で買うのは難しいので、欠品のものに手を出してしまうと永久にコンプリートすることはできないだろう。全巻欲しいなら、最初からコンプリートしたものを買うしか方法が無いのだ。困った・・・。

半ば諦めかけていたところ、駿河屋のサイトが検索ヒットした。
見ると、「DoPHOTO:980円」と出ていた。掲載写真なし。
全80冊で980円はあり得ないが、1冊で980円というわけでも無いだろう。・・・いや、新品で1冊500円だったのでプレミア価格で1冊980円とか??
商品説明欄には「DoPHOTO全80冊」とだけ書いてある。この「DoPHOTO」という書籍が全80冊だという一般情報を掲載しているのか、あるいは駿河屋での販売物としての情報なのか、いまいち分からない。

ダメ元で注文ボタンを押してみた。
ここはいつも通販対応が遅くて有名なのだが、今回は注文後3日目で返答メールが来た。早いな。
てっきり「値付けを間違えていました」というメールが来るかと思ったが、特にそんなこともなく「検品後発送する」という旨が書かれていただけ。

結果的に注文してから1週間後に現物が届いた。なんと、全80冊を980円+送料でゲット。

<「DoPHOTO」全80冊>

パラパラと中身を見てみたが、やはりボクにとってなかなか面白く興味深い内容が多い。
基本的な内容ではあるが、基本の部分をそれぞれ掘り下げているので、写真知識が多くなった今見ても不足が無い。いやむしろ、今後写真に行き詰まった時など、改めて基本に立ち返ってみるのに役立ちそうに思う。

それにしてもこの物理的な紙としての物量、読むだけで一苦労なので、さっそく電子化(自炊)することにした。
こんな立派な書籍をバラしてドキュメントスキャナにかけるのはちょっと気が引けたが、いつかは終活で処分することになるのだから、今やっておこう。

中綴じ80冊の書籍は、ペンチ型のリムーバでホチキス針を取り、カッターナイフで綴じ中央から切断。そして1冊ずつドキュメントスキャナ「EPSON DS-530」で取り込んでいく。

だいたい3時間くらいかかったろうか。ファイル名はフリーソフトで連番リネームした。

<電子化された「DoPHOTO」>

今後、タブレット端末にダウンロードし、暇なときにいつでも読めるようにしておきたい。

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