現物を写真に変えるためのストロボライティング
ボクが写真を撮る目的の1つは、現物を残すため。
撮るものは、「花」、「女性」、「カメラ」。
花は、いずれ枯れる。
女性は、いずれ老いる。
カメラは、いずれキズだらけになる。
現物がずっとそのままでいないのであれば、写真として残しておきたい。
本当にやりたいことは、写真を残したいのではなく、現物を残したいのだ。それができないのであれば、せめて写真で現物を残したい。
そのためには、色や立体を正確に写し取らねばならない。
だからまず、ライティングにこだわる。それが、ストロボ光。
ストロボ光は、自分で発光させるものだから素性の知れた光。
自然光を排し、自分が表現したい立体物を正確な色で写し取る。
3Dスキャニングのように、あるいは電子顕微鏡のように、
シッカリと、クッキリと。
そこには、感性や偶然など入り込む余地は無い。
正解は、目の前にある現物なのだから。