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昔のパソコン環境構築③「Windows3.1のインストール」

昔のパソコン環境構築の件、今回はWindows3.1をインストールする。
PC-98は起動時に下のような画面が立ち上がり、起動させたいドライブとパーティションを選ぶことができるので、複数のOSを切り替えることが容易なのが良い。ちなみに画面に出ている名称は、FDISKでエリア確保した段階で任意に付けたものなので、まだMS-DOSしか立ち上がらなかったとしてもこの状態はあり得る。

さて前回でWindows95をインストールしたが、その時にはCD-ROMドライブが認識されていたものの、どうも読み込みエラーが頻発して不安定であった。当初は古いCD-Rメディアのせいかと思ったが、どのメディアを入れても調子は変わらない。というわけで、部屋の中を探して昔のIDE接続のDVD-ROMドライブを引っ張りだし交換することにした。

しかしPC-98に付いていたCD-ROMドライブを外してみると、ペンで「不良」と書かれていたので驚いた。やっぱり元々ダメだったのか。

<CD-ROMドライブを交換>

前回、MS-DOSではCD-ROMドライブが認識されなかったということを書いたが、今回はどうだろうと思ったがやはりダメだった。サードパーティー製のドライブに入れ替えたので、ドライバソフトが当たっていないようだ。

部屋の中を探してみると、かつて使っていたタワー型「PC-9821Xv13/R16」のバックアップCDが出てきた。それを確認してみると、「NECCD.SYS」や「NECCDA.SYS」、「NECCDB.SYS」など幾つかあるのを見付けた。

<昔使っていたPC-98のバックアップCD>

それらのすべてを「CONFIG.SYS」記述して1つずつ当ててみたのだが、該当するメーカーのものが無いようで、残念ながらDVD-ROMドライブの認識はできなかった。ちなみにこのドライブのメーカーは「ソニーオプティアーク」という名前で、今は存在しない会社らしい。

<NECCDE.SYSを試したところ>

まあWindows95の環境ではこのDVD-ROMドライブは調子よく動いているので、当面はWindows3.1では使えなくても良い。まずはWindows3.1のインストールをしよう。

なお、MS-DOSはVer6.2をインストールしているが、このインストールも少々面倒だった。インストールディスクが見付からないのだ。もしかしたら捨てたのかも知れない。手元にはインストールディスクの中身をコピーしたCD-Rと、MS-DOS6.2で起動するフロッピーディスクがあるのみ。
PC-98はCD-ROM起動できない仕様なので、フロッピーでMS-DOS6.2起動し、SYSコマンドで起動領域をインストール先に転送したのち、それ以外のファイルをCD-Rから持ってきた。少々不完全のようなので、引き続きMS-DOSのインストールディスクを探したい。

それにしてもこのMS-DOS6.2はユーティリテイソフトが豊富にあり、発売当初はかなり話題になったことを思い出す。
CONFIG.SYSの最適なメモリ設定記述を自動でやってくれる「MemMaker」や、ドライブの容量を増やす「DoubleSpace」、クラスタ単位に分断化されたファイルを再配置する「DEFRAG」、ディスクの異常検知と復旧を行う「SCANDISK」、他にも「MSD」や「SEDITI」があればファイル管理やエディターとして使えて便利だった。

さて、Windows3.1そのもののインストールはそれほど問題は無かった。
画面に従って進めていくのみ。

Windows3.1インストール直後はそれほど感動は無い。なぜなら、画面の解像度が低いからだ。Windows3.1を現役で使っていた頃は画面の高解像度化にこだわっていたので、早速グラフィックボードの設定を行った。

<別途入手したグラフィックボード>

液晶ディスプレイ側のリフレッシュレートの問題で、高解像度を選ぶと256色までしか表示されないが、ここは色数よりも高解像度のほうを優先したい。
結果、得られたのが下の画像の1280×1024ドットのWindows3.1画面である。当時初めて見た高解像度の広い画面の感動が今蘇ってきた。

<Windows3.1でハイレゾ表示>

Windows3.1は今見ると低性能で不便であるが、今当たり前のように使っている機能の初体験のほとんどがこのOSによるものだったと思う。そのうちの1つが高解像度だったのだ。

そもそもWindows3.1は枠がクッキリしたデザインで、解像度が上がるとそのきめ細かさが実感できる。それに対し、現代のWindowsのような淡くグラデーションのあるデザインやスムージング処理したテキストでは、高解像度の実感はほとんど無い。(※良く言えば「意識させない」という言い方もできるが)

それから、デスクトップのカスタマイズについては、当時と同じようにやってみた。ウィンドウの色合い設定や、便利なユーティリティソフトも入れてみる。それほどWindows3.1には愛着を持っていたものだが、今のWindows11に対しては愛着など無く、カスタマイズする気も起きない。

そう言えば、Windows3.1のファイルマネージャは2画面での使い勝手が大変良かった。Windows95のエクスプローラでは単画面となり、複数ウィンドウを立ち上げてもそれぞれのウィンドウがバラバラの位置にいるので使いづらい。ファイルマネージャに似せたフリーソフトでもバラバラ感は拭えず、どうしてファイルマネージャが廃止されたのか疑問に思う。

<使い勝手の良いファイルマネージャ>

アプリケーションソフトのうち、MS-DOSの時代から愛用していたグラフィックソフトがKidシリーズであり、ウィンドウズ版では「SuperKid」である。
まだこの頃はJPEG画像やGIF画像は一般的ではなく、MAGやZIMで保存していた。

それからボクがパソコンに求めていた書類の電子化について、当時はまだPDFが存在しなかったので、マルチTIFFで管理する「ImageOFFICE」というソフトを導入していた。Ver1では企業向けソフトの色合いが強く、勤務先の会社を通じて購入した記憶がある。かなり高価だった。だが代を重ねるうちに一般色が強くなり値段も低下していった。最終的にはVer5まで行ったもののそこで開発終了。

さて次回は、Windows2.1のインストールに挑戦してみたいと思う。

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