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水中ストロボ
スイレンなどの池の中で咲く花は、通常は水面から上でしかライティングできない。陸上の花では、むしろ下から照明することが多いため、それができないというのは大きな制約と言える。
そこで、水中であっても下から照明することを目的として、水中ストロボを考えた。まあ、ストロボをビニール袋で包むという単純な話。
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また水中ストロボでは、下から照明するという目的以外にも、藻で緑色に濁った水そのものを表現するためにも使える。
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さて、水中ストロボは雨の日でも有用である。
下の写真は雨の日の撮影であるが(撮影時はやんでいたが)、ハスの葉にたまった雨水が揺れている様子を撮ったもの。
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ゆらゆら揺れる様子を、ストロボのストップモーションでクリアに止めて撮影できるのはストロボライティングでしか成し得ない。
まるでクリスタルガラスのようにも見える。
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なお、いくらビニールで包んだ水中ストロボだとしても、水が漏れるリスクもある。だが望んだ1枚が撮れるならばそのようなリスクはしょうがないだろう。
そもそもストロボというのは消耗品であるから、どのみち壊れる。それを承知でボクは安い中国製クリップオンストロボを20個ほどストックしている。だから、恐れ知らずで果敢に屋外でライティングに挑むことができるのである。