キラキラ✨注意報
今年の6月、暑くないですか?
もう夏、始まってるよね?
ちょーっと待ってまだ心の準備ができてないよ?どうした?お?
そんなことを心の中で呟きながら
過ごしていた今週。
恐れていたアイツがやってきた。
そう、キラキラ✨だ。
夏になると増えるアイツは本当に迷惑で
わたしの最も苦手とする仕事だ。
そう、アイツは…
これである。
(この小人はレインボーだけどその辺はご愛嬌。)
たぶん先生の仕事の中でわたしはこれが1番きつい。
給食中にキラキラ✨が起きようものならもうその後一切何も食べられず、食欲を失う。
特に夏は暑い日差しの中、外で全力で遊んできた子どもたちが教室に帰ってきてキラキラ✨みたいなことがよくある。
本音を言うとやめていただきたい。
もうそんなに具合悪くなるまで遊ばないで。
お水飲んで、加減して、お願いだから。
と、言いたいところだが
そんなの子どもにとっては無理な話だ。
大人の勝手な願いでしかない。
そもそもわたしがキラキラ✨というネーミングを知ったのは教員生活2年目。子どもからのSOSがあったときだ。
「先生!大変!来て!キラキラ✨!」
何だろう?虹かなんかかな?
と呑気なことを考えて向かうとそこには
顔に血色がなくぐったりした様子の子どもと
階段中に飛び散るキラキラ✨が。
鼻を刺す酸っぱい匂いと
わたし自身もクラクラしてしまうような光景に
心が折れそうになった。
でもわたしは(一応)先生。
子どもの具合が悪い時には1番に駆け寄り
助けなければいけない使命がある。(と、思っている。)
周りにいる子たちに他の先生を呼ぶように指示を出し、階段は使えないように封鎖した。
キラキラ✨の主の背中をさすり保健室へ連れて行き、援軍に来てくれた先生たちに後処理を任せた。(その節はありがとうございました。)
幸いその子は涼しい保健室で休むとすぐに元気になり、回復。
心強い援軍たちが処理や消毒を全てこなしてくれ、ことなきを得た。
キラキラ✨というネーミングは、子どもたちの大好きな『世界の果てまでイッテQ』で宮川大輔さんがキラキラ✨を口から出している映像がきっかけらしい。
誰が言い出したのかは知らないけれど
直接的な表現を避け、的確に状況を伝えるいい言葉だなぁと思う。
(あんまり起きてほしくはないけれど。)
別にキラキラ✨は我が校全体で使われている言葉ではないし、もちろんキラキラ✨を知らない子や先生も数多くいる。
が、わたしはこの言葉が好きだし、さりげなく広めていきたいなぁと思っている。
あくまでさりげなく。
コロナウイルスの影響で休校が長引き、
全国各地で夏休みが短縮されるという事態が起きている今年。
8月の暑い時期にも子どもたちは登校してくる。
コロナの対策も大事だが、小さい体で大きなランドセルを背負い、汗だくになって登校してくる子どもたちを守る術はないのか、それを考えることが教員の務めではないかなと思う。
(ちょっと先生感)
おそらく今年の夏はキラキラ✨も増えるだろう。
わたしの夏の課題は、
『もらいキラキラ✨をしないこと』
子どもたちは悪くない。
大人がなんとかしなくてはいけないことってたくさんあるよなぁと思いながら、今日も授業準備をします。