《写真の保存修復を考えてみた vol.36》~写真保存修復の本#8~ by タケウチリョウコ
今日8月6日の誕生花は「トレニア」です。花言葉は「ひらめき」「温和」だそうです。
先日、無くしたと思っていた研究資料を一瞬で探し出すことができました。まさに「ひらめき」の感覚で、冷静に自分の行動を分析し、「ここにあるかも!」っと突然思い立ったのです。
みなさんも似たような経験があると思いますが、探し物を見つけた時は爽快ですね!
こんにちは、タケウチリョウコです。
今日も写真の保存修復に関する本を紹介します。
『Conservation of Photographs』です。
こちらは1985年にEastman Kodak Companyから出版された本です。
(個人的に、ロチェスターにあるKodakが運営するGEORGE EASTMAN MUSEUMは写真保存修復の聖地だと思っています。)
Kodakは写真製品を生産や販売をするだけでなく、写真の整理方法や保存、修復、マネージメントを学べる場を長年提供してきました。ただ売って終わりでなく、教育普及に務めたことが素晴らしいと思います。
本はA4版で150頁ほどの読みやすい本です。コレクション・マネージメントから始まり、写真技法の解説、写真の劣化、保存方法…etcっと、読み進めやすく、また図版も多いため非常に分かりやすいです。
この本は、その後に続く写真保存修復に対する考え方の骨組みとなる本であったと感じます。
11つのコンテンツに分かれており、特に写真の劣化の部分は様々な実験も踏まえた事例の紹介があり興味深いです。
実際の保存方法も図版写真が多用されており、感覚的に理解を深めることができます。
写真保存修復の実践的さらに実用的な事例が紹介されているので、少し古い本ではありますが一見の価値アリです〜!
それでは、またnoteでお会いしましょう。