原大翔

日常の間にある違和感とか

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「昇華」

 チャットGPTに、ランダムに言葉を出してもらった、「昇華」という言葉。僕は考える。「昇華」とは、一体なんだろうか?この言葉はいろいろな文脈で語られる。一般的な意味として「昇華」とは、ある一つの物や行為が、より高い次元へと変化するという意味だ。日常生活では、我々が抱く欲望や問題意識を実際の行動へと転換させることが意味される。化学においては液体が気体へと揮発する現象を意味する。また芸術では、ある作家が抱えている悩みや疑問などを作品として結晶化させる一連の過程を昇華という。  化

    • 転倒

      文学や、詩や、哲学や芸術といったものは生きていく過程において余剰物だろうか。この問題というか、疑問は初歩的だが、ずっと自分の中にある。僕は最初にあげたこれらのものが好きである。読書をしたり、芸術作品を鑑賞したり、また自分はどういったものを作ることができるのかということを考えている間は何もかも忘れられる。将来生きていくために学ぶという目的に先立って、まずそのような楽しさや好奇心がある。僕にとって生きる価値はそこにある。たくさん考え、たくさん意見を交わし合って、新しい価値を作るこ

      • 想起について

         かき分けてもかき分けても手に入れられない。  形而上学は僕が望んでいることを本当の意味でもたらさない。芸術も僕が望んでいることを本当の意味でもたらさない。詩も僕が望んでいることを本当の意味でもたらさない。僕が何を学んだところで、何を感じたところで本当に望むものは返ってこない。あの温かさは手のひらにささやかなな感覚を残して去っていく。もはやそのささやかな記憶は消えていこうとするばかりである。  記憶の中にある微かな柔らかさが手の頭の間を行っては来たりして、経験の糸は擦り切れて