詩ものがたり 愛の夢
西の魔男が死んだ no.19
生まれ変わりたかったのだろう
あの日の 魔女に会いたかったのだろう
たとえ 化身の人間になったとしても
誰を見つけるかさえ
忘れてしまう 魔界の掟
あの最後の夜 心を寄せた魔女と
さよならのランデブー
別れの言葉ひとつも残せずに
新月の明け行く空に
消えていった魔男
せつない恋のものがたり
魔女はわかっていたように
後も追わずに
後ろ姿に さよならと言った
互いのさよならを
確かめ合いもせず
またひとつ 魔界の小さな恋のお話しが
煌めく夜空に消えていった
星の数ほどこぼれ落ちた
魔界の恋の 夢ものがたり
🍀とうとう魔男は 全ての記憶を忘れ
地球の人間になりましたね。
魔女は心が強かった。ただひたすら月舟に揺られて 歌を歌っています。ひとりぽっちで風に吹かれています。
私もこのまま夢見る夜空を飛んでいたいから、
さぁ どうしましょう。
新月です。 星の煌めきを窓越しから眺め
私の世界へタイムスリップです。ちょっと胸ときめく夜なのです。
みなさんも 良い夢を
🌙番外編 わたしの詩
湧いてくる
わたしの思考が止まらない
ちっぽけな五感でも
湧き溢れる夢の世界
想いが言葉になり
唇がささやく
インクの香り 和紙に滲む言葉の魔法
藍線上を踊る妖精たち
何もかもが わたしを酔わせる🌙
ごきげんよう ✨ずこ