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万葉の地 晩秋の妹背山【和歌山 かつらぎ町】

11月23日、お天気に恵まれた中、ご案内頂く山元晃先生とライター部の大北さん、大崎さん、森田の4人で、妹背山に向かって出発しました。

歩きながら先生から、日頃「普通に咲いてる草」としか見ていなかった植物の名前や、それがどうやって増えていくのか等、初めて知ることばかりを教えていただきました。


先生の丁寧なご説明のため、3歩進んでは2歩戻りを繰り返し、そのたび4人の笑い声が秋の空に広がってゆきました。


茶の花。「このあたりはかつて茶畑だったのでは」と思う痕跡がありました。


アカネの実
黒い小さなムクノキの実(撮影・大北さん)

ムクノキの実を食べたなら干し柿のような味がして、私達は大喜びし、小学校の遠足を思い出しました。

妹背山山頂へ


いよいよ妹背山山頂に近づいてきました。
やや強い風が吹き、雲も広がってきましたが、ふと振り返り遠くを見ると……
右手にゆったりと流れる紀ノ川、左手には和泉山脈、はるか東には小さな高見山。
なんて素敵な景色!

阿閇皇女(あへのひめみこ)様の万葉歌、

これやこの 大和にしては 我が恋ふる 紀路にありといふ名に負ふ 
勢能山

きっと、この景色をご覧なって詠まれたのではないかと思ってしまいます。
ずっと眺めていたい風景です。


妹背山の山頂には八幡神社が祀られていて、傍には阿閇皇女様の先ほどの歌碑がありました。

山頂でお弁当を食べた後、私達は宝来山神社を目指して下山して行きます。

ヨメナ


返り咲きのスミレ
サネカズラ(ビナンカズラ)
人懐こいヤギさん(撮影・大北さん)

途中、可愛いお花を見つけたり、植物のお話を聞きながら歩いていくと、ヤギと出会い、ほどなく知り合いの方にも出会って干し柿を頂き、またまた大喜びでした。

宝来山神社に到着

宝来山神社(撮影・大北さん)

まずは神様にご挨拶をし、奥宮にも登りました。
降りてくると、初めてお会いする隣町から来られたグループの方々としばしのお話を楽しんで、神社を後にしました。

宝来山神社の鳥居の手前にも、背の山を望む万葉歌碑が建っています。

かつらぎ町にバナナの木!?


山元先生から、畑でバナナを育てているお宅があるとお聞きしたので見に行ってみると……見事なバナナ!
初めての実っているバナナに感動しました。


バナナの花も落ちていました。

バナナの木は5メートル位あって、今年初めて実がついたとのこと。
やはり温暖化?でも、子供達が見ると喜ぶだろうな、とも思いました。

カフェでのひととき


「Blooming Coffee」(撮影・大北さん)

帰りには山元先生もご一緒に、妙寺の「Blooming Coffee」のテラス席で美味しいコーヒーを頂きました。
段々日が暮れて寒くなってきたけれど、また4人の笑い声が星の見え始めた空に広がるひととき。
楽しい1日を皆さんと過ごせた事をとても嬉しく思っています。

後日、山元先生からとてもお喜びのお電話を頂き、「幸せな1日でした」と仰って頂きました。
またみなさんとご一緒できる機会を楽しみにしています。

(ライター部:森田真智子)

※「妹背山」は諸説あるため、今回はその一説、現在の「鉢伏山」を登っています。


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