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自分に合わない仕事の見分け方

「石の上にも三年」という言葉があります。
どんな仕事も、まずは三年やってみる。
そうすると、何かが見えてくる。仕事が楽しくなってくる。
そういう意味で使われていることをよく耳にします。

私は三年どころか十年位、「自分には合わないかも」と思いながら同じような仕事を続けていました。
十年続けて出た結論は、「やっぱり合わなかった」でした。

個人的な経験から、「自分に合わない仕事の見分け方」について4つ書いてみたいと思います。

「今の仕事は自分に合っているのか?」など考えている方へ、少しでも参考になる記事となれば幸いです。


■①仕事が楽しいという感覚が分からない

仕事をしていれば誰しも壁にぶつかったり、失敗して自信を無くしたりすることはあると思います。
それでも数年経験を積めば、やっと仕事の楽しさが分かってくることがあります。

私はよく先輩から
「もう少し働けば仕事が楽しくなってくるから」
「そろそろ仕事の色んなことが分かってきて、楽しくなってくる時期じゃない?」と言われたことがあります。

個人的には、10年近く同じような仕事を続けても、楽しいと思ったことはありませんでした。
もちろん同僚との会話が楽しいとか、しんどい仕事を続けられているという自信に繋がることはあります。
それでも、私の場合は働けば働くほど、根本的な劣等感は強くなっていったと思います。

合わない仕事でしたが自分ができることを駆使して、「人並み」を目指して何とか働いていたという感覚です。


■②後輩に追い抜かされる

「自分より後に仕事を始めた人の方が仕事ができる」と感じることはあるでしょうか。
問題なのは、それに対してどう思うかという点だと思います。

「人それぞれ成長のスピードは違う」「私も頑張ろう」と考えられるのであれば良いのですが、

「今以上頑張ろうと思えない」「これ以上伸び代があるとは思えない」という考えの場合は、
仕事が合わないということなのかもしれません。

私は「この仕事は自分には合わないかもしれない」と思いながらも粘りましたが、社会人1年目の人(もうすぐ2年目になる時期)の方が明らかに自分よりも仕事ができることを目の当たりにした時は、自分の限界を感じました。

何より、その人は自分より肩の力を抜いて楽しそうに働いている感じがしました。(気のせいかもしれませんが)

「要領の良さ」など人の能力には個人差がありますが、今思えば「今の仕事の楽しさがわからない」「苦痛でしかない」という思いも自分の成長を阻む要因の1つだったのかもしれません。

■③疲れ方が酷い

「酷く疲れる仕事」は、自分には合わない仕事である可能性があります。

「この仕事がすごく好き」「仕事は大変だけど、やりがいを感じる」
そういうふうに思って仕事をしている方は、案外少ないかもしれません。

それでも生活のためにはお金が必要ですし、仕事と割り切って働いている方は多いと思います。
仕事がそこまで好きではないけれど、そこまで苦痛でもないという場合は、何かしら自分とマッチしている要素がその仕事にあるのでは、と個人的には思います。

「自分に合う仕事」=「好きな仕事」「やりがいを感じる仕事」ではないと思っています。
(完全にイコールではない)

大変なこともあるけれど、そこまで心身に負担なく、無理なく働き続けられる仕事は貴重だと思います。

以前、心身ともに酷く疲れる仕事をしていました。
例えば次のような感じです。
・毎日、「今日は何が起こるんだろう」と冷や冷やしながら仕事に行く(毎日プレッシャーがかかる)
・仕事が終わると身体が痛くなること(筋肉痛ではなく、寝れば治るような疲労による痛み)
・長時間残業した訳でもないのに、1日では治らない程の身体の倦さが週に何回かある(海外旅行から帰ってきたときのような)

以前はこの状態が当たり前でしたが、今考えれば異常だったなと思います。
日常的な業務のはずなのに、自分にはキャパオーバーの連続の毎日だったと感じています。

■④自分が苦手な能力を仕事で使うこと多い

自分が苦手としていることは、誰にでもあると思います。
「じっとしていることが苦手」「デスクワークが苦手」「人とずっと話していると疲れる」など。

自分が苦手としていることが仕事のメインとして組み込まれている場合、それが苦手ではない人と比べるとどうしても心身の疲労やストレスは溜まりやすいです。

「自分が苦手なことをしているという意識が強い」「仕事をしていて心が休まる暇がない」と感じる場合は要注意だと思います。

私の苦手なこととして
「素早い判断をして即行動に移す」「1日に多くの人とコミュニケーションをとる」「騒音」「業務中断がかなり多い」「丁寧さよりも効率重視」
などがありますが、このようなことが仕事の要素として大部分を占めていました。

このようなことが酷い疲労やストレスの原因ということは薄々分かっていましたが、「仕事はこういうものだ」と割り切って働いていた部分はあります。


■最後に

今は「合わないと感じていた仕事」を退職して違う職についています。
私は運良く大きく体調を崩したり仕事を休むことなく働いていましたが、上記の内容に当てはまる方は無理せず転職を考えることをオススメしたいです。
心身ともに病気になってしまうと回復にかなり時間がかかるためです。
次の機会に、合わないと感じる仕事を辞めて転職した結果や心境について書いてみたいと思います。


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