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「復讐の連鎖を止められるか?」


新潮文庫の『ハムレット』を読みました。
皆さんご存じの通り、この作品は復讐に満ちた悲劇です。「人を呪わば穴二つ」という言葉がありますが、『ハムレット』の場合は穴が六つにもなります。恨みを抱くことは、時に自らをも滅ぼしてしまうものです。たとえ命を落とすような事態にならなくても、人を恨んだり恨まれたりすることは、個人間の争いだけでなく、やがて国同士の戦いにまで発展することがあります。

特に、親しい人が傷つけられたとき、復讐の感情は炎のように燃え上がり、すべてを焼き尽くしてしまう危険性をはらんでいます。

「復讐」というテーマで思い浮かぶのは、漫画『NARUTO』です。この作品でも、親しい者を殺され復讐に走るサスケと、師匠である自来也を失っても復讐の連鎖を断ち切ろうとするナルトが描かれています。

人は『ハムレット』のように復讐に身を投じてしまうのでしょうか。それとも、ナルトのようにその連鎖を断ち切ることができるのでしょうか。

あなたなら、どちらを選びますか?

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