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筑北村。
我が家から片道30分ほどの峠(実際はトンネル)を過ぎると、長野県東筑摩郡筑北村が広がっています。
長野市へ向かう善光寺街道が南北に通り、街道最大の難所である立峠で松本市から入り、見出しの切通を以て麻績へ抜けていきます。
南に乱橋(みだれはし)宿、北に青柳宿、合間に複数の宿場。
長野自動車道がすぐ脇を通り、JRも南北に走るのですが、比較的動きが感じられるのはその付近。
他の集落は、落ち着いた静かな山間集落です。
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パラレルワークのうちライフワークにしている仕事は、訴訟に携わる仕事。
代理人からの依頼で闘うための書面を作り上げる。
相手方も同じ方法を採る為、大国の代理戦争の如く私と同業の相手とが火花を散らす。
代理戦争と違うのは、実際に主導権を握るのが私達ということ。
当事者の属性や事案の経緯も調べ、場合によっては面談し、財布から浮気から懐深く全ての事情を引き出してくる。
判決が必ずしも被害者の救いになるわけではなく、被害者の嘘を暴くこともある。
それが為に、判決後に虹を渡った元被害者や家族達も。
もちろん、加害者をさらに追い落とすこともある。
私は私の味方であって、誰の味方もしないことにしている。
物理的整合性と証拠物の合理性が全て。
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今でもそうですが、小説が読めなくなりました。
人がある出来事に対して起こす反応や行動は、人が予見する範囲を超えてしまうことが多いからです。
それを調べ、対峙し、判事より先に自身の名で断を下す。
間違えたら、その間違いが判決として下ったら、また当事者が虹の橋を選ぶかもしれない。
あるいは、当事者家族が賠償金に目がくらみ伴侶を裏切るかもしれない。
こちらは持てる全てを費やして、当事者の代理人が法廷で弁を振るうための紙の束を整える。
そんな仕事の後に、空想のステレオタイプな表現なんて目にした日には。
激情で怒り泣いてしまいそうなので、読まなくなりました。
ノンフィクションや伝記は読みます。
人の合理性なんて、たかが知れている…なんでそれしちゃうかな?が普通かな…。面白いんです。
だから、事に向き合う間とても辛く疲弊しても、足を洗えないのですけどね。
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青柳宿には、宿場華やかりし頃の水路が今なお残ります。
こうした生活と時間の記録には、私の乏しい知識からの主観など寄せ付けない積み重ねがあって、私をリセットするに足りる沢山の情報が詰まっています。
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周囲への侵襲性の低いカブで山間を辿ると、段々と自身がニュートラルになって行くのがわかります。
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こうしたプチツーリングの最中に相性のよろしくない人に出会うと、全て台無し。
私はまだ仏になれませんね…(笑)