辿る。
今年のGW、某オートバイ専門誌の元編集長にしてカメラマンの方のカフェに出向きました。
私より上の世代の方にはレジェンド、私には未知の人。
漫画にもなった伝説のバイカーズチームの最初期メンバーだとか、ヤマハSRの広告に携わられた方との伝説…。
お会いした際の印象は、「ほとばしる人間への関心」でした。
過去に生きがちな80歳代。
彼は見ず知らずの小僧である私が抜け抜けと出向いてきたことに対して、限りない慈愛と愛嬌と眼光と絶え間ない会話で歓迎してくれました。
彼は、バイクの旅は人の出会いという。
彼の人に対する記録は、某誌に長期連載されたり、いくつもの本に刻まれています。
私はそれを理解しながら、人から離れる為に走ることもあると思うと話しました。
彼が会ってきた人々は、バイクを愛し人生を愛して各々の物語のある方々。
私が会ってきた人々は、世間には明らかに出来ないエピソードのために私が面談しスイープしてきた方々。
彼は、齢八十余にしてもなお未来を辿るために、過去の人々の記事が詰まったカフェを開いたのだろう。
私は、時間軸に興味がない。
ありったけの力を注いで目的を果たそうとする人の心の奥を辿りたいのです。
ベクトルは前じゃなく左右と上下か。
夏に入り二ヶ月ご無沙汰してしまいましたが、JA56が一週間後に手に入ったら、まず彼の店に行こうと思っています。
彼のエネルギーの動機は察しています。
それはたぶん今は亡き友人や、数々の思いという過去だけではないこと。
火花を絶やさない男性の生き様を確かめに行きたいです。