近くへ行きたい。
都合2ヶ月ものフリータイムも、この月末で終わり。
なんともったいないことに、当初狂った妄想のように考えていたロングツーリングも全く実行しないままです。
これから定年まで、おそらくそんな休みは無いであろうに。
自分でも予想していなかったのですが、ここまで不安や憤りや不満の少ない時間を過ごすとは思っていなかったのです。
妻子家族が皆それぞれ本人達が願っていた職業に就き、各々私に不満をぶつけることなく、声を掛ければ笑顔で返してくれる。
昨年には毒親の片方もなくなりましたしね。
私はといえば、最初の職を退職してから随分と大回りしてきたけれど、次の職場はこれまでの仕事の集大成的な内容の席で、最初の職場への意趣返しも可能な所。
人生捨てたものじゃないな…と。
性格の良さに定評のある私。しっかり静かに正確に的確に、法的正当性と妥当性を以てあの頃のキミ等の行いについて反省してもらうキッカケと屈辱感を味わっていただくだけで、私は何もアクションはしません。
ほら、性格いいでしょ(笑)。
負の感情を昇華させる必要のない今、当初描いていたロングツーリングでエネルギーを爆裂させることも、あるいは反対に内省的で陰鬱な思いに耽溺しながら当てなく放浪することも、スーパースポーツをレンタルしてひたすらスピードに酔うように1000km一気走りすることも、必要がなくなりました。
むしろ、近くを密度濃く走りたい…見落としてきた景色や足元にあるさまざまなものに目を向けて、一つひとつを見落とさぬように。
これからの時間に必ずしも役に立つものかは不明ですが、引き出しがこれまでの自分を助けてくれた回数は数多。
いや、カッコつけるとそういうことなのですが、勢いで動けるようにはならなくなってきた、ただの老いなんでしょうね、きっと。
次の職場で担うのは、組織内外の悪鬼退治。
長野市鬼無里(きなさ)は鬼女伝説が有名で、結局は鬼女は討たれてしまうのですが、おかげで悪鬼祈願の聖地です。
白髭神社へお詣りに。
安土桃山時代の造り。その事実だけで、私の小さな叛逆心の無力さを突きつけられます。
これから関わっていくであろう組織体の中で感じるはずの矛盾や軋轢を捌いてスルーする方法を考えながら、自分を無くさない手立てもかんがえながら。
朽ちてなお惹きつける。
明日から就く職場では、それと悟らせずにグループ企業全体に眼光を光らせる役目。外患から皆を守る役目も。
朽ちてはいられません。
やりますか。
たぶん、これからの方が、近くてもいいからとカブを走らせることが増えそうです。
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