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譲受から一ヶ月。
9/20で、譲受から一ヶ月になったタイカブ。
一ヶ月間に走った距離は1,000km。
遠くへ行くわけではなく、長野県内の里山や僻地巡りです。
安曇野市・小谷村・筑北村・青木村・上田市・麻績村・長野市鬼無里…
パラレルワークですが、ライフワークの方は自由が効くことやサブワークは交替制シフトなので、両者のバランスがよく自分の時間を捻出しやすいのは嬉しいです(元は親介護の必要性でこのパターンに)。
ツーリングって、何も遠くへ行くこと自体が目的とは限らず(それも楽しいですが)、近くでもほんの30分でも楽しいですね。
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このバイクで一番最初にで向こうと思っていた、あるバイク業界重鎮様のカフェはまだ行けていません。週末しか開いていなくて、予定合わず。
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どちらかというとAtoBの旅より、Ato25文字の旅が好きです。道沿いには苔や地衣類、事故痕跡、人の営みやソソる工作物、あんな店こんな店、花やら虫やら石像やら犯罪者やら、とにかく興味のワナだらけ。世の中万物に溢れているのに、それを見逃すテはありません。
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過疎・限界集落や山里集落で起きている空家や離集落の状況は、あと○十年後には相当広い範囲で見られるのではないかと思います。
その頃には、すでに失われている建物も多いでしょう。
自然物より人工物の変化は早く、記録しておくに越したことはないと思います。
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ツーリングの経路には、きれいな道や景色もあれば、目にしたくないものやおよそ人が関心を寄せないものも沢山あります。
たぶん、後者の方が多い。
価値がないと人が思い見過ごされていくものには、誰もが気付けないことに自分が気付ける点で価値がある。
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そうしたものに気付いて記憶や画像に留めておくと、思わぬ機会につながることがあります。
生活の知恵だったり、事故解析のヒントだったり、トラブルシュートの武器だったり、同僚とのゲストークのネタだったり。
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隧道ひとつだってそうです。wikiせんせいから語る人と、隧道左側に美しい苔が生えているのを知るのとでは、その価値は何倍も違います。
至極当たり前過ぎて、改めて書くことでもなんでもありませんが、隧道内の匂いすら知らないで語るより、自分の価値は何倍も変わります。
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昨日は、鬼無里へある曼陀羅の絵を描く作家さんの個展を訪れてみました。
過去から離れて進む女性の作家さん。
昨日は在廊されていて、直接お話を交わしながら観賞できました。
(忌まわしい)記憶は消すことが出来ると言うアドバイスと、自分のゼロポイントがあるという曼陀羅の図柄。
±共に回帰線を越えない範囲での心の持ち方。
今の時間が最高の時間という心持ち。
人それぞれゼロポイントがあると思いますが、私の場合はバイクに乗ると、それを得やすいです。
あとは、ライフワークで図面に向き合う時。
図面というのは、自分の認識が客観的にこの世とズレのないことを確認出来る世界なので。
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1,000km走る(空間と時間を経験する)ということは、それが無い自分と比較して明らかな違いに気付けることです。
気付けない走り方では困るのですが(笑)
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次の1,000kmを楽しみにしましょう♪