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「生命式」を読んで――いろんな自分を見つける旅
村田沙耶香さんの「生命式」という本を読んでみました。
この本は、短いお話がいくつか載っているんだけど、特に印象に残ったお話について書きますね。
そのお話は、いろんな顔を持つ1人の女性についての話です。
この女性は、中学生の自分、高校生の自分、大学生の自分、バイト先の自分、就職先の自分と、場面ごとに全く違うキャラになっています。
でも、それは演じているわけじゃなくて、相手が求める人物像に自然と変わってしまうということなんです。
彼女は、どの自分も自分だけど、本当の自分がないということに悩んでいます。
自分が誰なのか、本当はどういう人間なのか分からなくなってしまうんですね。
この話を読んで、個人と分人という考え方に似ているなと思いました。
個人は一つの大きな存在で、その中にいろんな分人(別々の自分)がいるという感じです。
それぞれの場面で、好きな分人や嫌いな分人を見つけていくうちに、自分がどう変わっていくかを考えさせられました。
物語の中では、女性が「本当の自分」という新しいキャラクターを作っていました。
これが彼女の一つの解決策だったのかもしれませんね。
私も、この女性と同じような経験があります。場所や相手によって、自分が違っていることがあるんです。
久しぶりに会う人とどう接していいかわからなかったり、メッセージを送るときにどうしたらいいかわからなかったりします。
そういうときは、本当の自分ってなんだろうって考えちゃいますよね。
久しぶりに会う人とどう接していいかわからない問題については、まだ解決策を見つけていません。
でも、この話を読んで、自分をもっとよく知ることが大切なんだなと思いました。
いろんな自分がいることを認めて、その中で自分が好きな自分や嫌いな自分を見つけていくことが大事なのかもしれません。
「生命式」を読んで、自分自身について考えるきっかけになりました。
みなさんも、いろんな自分を見つけて、それをどう受け入れるか考えてみてください。