怪異が本当に出る町 第七章B「4―4号室」
【女子高校生】
深い
深い
深い
足元に絡みつくような
ねっとりとした霧に
足を取られながら町を進んでいく…
疲れた…
本当に疲れた…
私はとりあえず休みたいと思った。
駅の近くにタバコ屋さんがあったから近くにある
泊まれる所を教えもらおう。
「すみませーん」
タバコ屋さんの小さな窓を開け
「この辺で泊まれる所ありますか?」
私が尋ねると奥の方から老婆の声がする。
「すぐそこにビジネスホテルがあるよ…」
タバコの煙が凄くて店内は見えない
それだけ言うとタバコ屋さんの小さな窓を