のびしろ
10月半ばなのに夏日が続く中、編み物をはじめた。
理由はわが家の(私の)長期不良在庫の毛糸を消費する為。13年物だ。
母はセーターや帽子等ひと通り編んでくれたし、姉も何か編んでいた。
私は手編みの物は大好きだけど、編むことに全く興味がなかった。中学生の時家庭科の授業でイヤイヤかぎ針でマフラーを編んだが結局一度も使うことはなかった。
職場で昼休みにほぼ日のサイトをよく見ていた。
当時、糸井重里さんちのブイヨンちゃんが樋口可南子さんお手製のニットを着ていてとっても似合っていた。
わが家も犬を迎えたこともあり、作ってみようかなと思った。
あと、単純に編み物ができる人になりたいとも。
そもそも編む技術が全くないから、フ●リシモの初心者向けの編み物なんとかに入会して毎月だったか毛糸が届いた。
憧れの棒編み、樋口可南子への道。
とりあえずキット通りには作らず基本的な編み方の反復練習をした。
移動の新幹線でも練習、練習。
ひたすら編んで満足して目的地に着く頃徐ろにスルスル解きはじめたら、隣に座っていたサラリーマンにため息をつかれたこともある。結局解くんかいって思ったのか、毛糸が舞ってイヤだったのか、単に目障りだったのかはわからないけど。
練習の甲斐もありどうにか3本だったか4本の棒で筒状に編めるようにまではなって反復練習も飽きた頃ちょっと形にしたくなった。
図面なんてかけないし、セーターや帽子の作り方すら知らないが、目を作っては犬の体に当ててサイズを確かめながら、ゴム編みの筒状の腹巻きができた。
くすんだオレンジが白い体によく映えていた。
犬が快適だったかどうかはわからないけど。
オートクチュールだから少し体重が増えたらゴム編みでも体が入らなくなり1シーズン限りだった。処分してしまったし画像もなくてさみしい。
すぐまた編めばよかったのだが、加速度的にワンオペが………。
パッタリ編まなくなった。
毎月届いた毛糸、編みたくて奮発して買ったアルパカの毛糸。
「勿体ない」気持ちが強くて捨てられるわけもなく、長期不良在庫となった。
noteをはじめて、何か次々に点と点が繋がるというか、自分の中で連鎖して色々解決しているというか、それをふんわりと実感している。
上手く言えないけど。
レビュー(review)の大切さがなんかわかる。
この毛糸もその類かもしれない。
ようやく自分の時間が持てて好きなことができるようになった。
コレやりたかった事だよね?
道具はある、ちゃんと編みたい気持ちになった。
老犬の寒さ対策で、また腹巻きを編むことにしたが、きれいさっぱり作り目から忘れていて、数日は反復練習に費やした。
今回はゴム編みにしたものを後から筒状にして繋ぎ合わせることにした。
1段15分位かかってしまうから朝活だと2段くらい編むのが精一杯。
夜もお風呂の前にちょこっと編んでいた。
ようやく繋ぎ合わせるところで気付いたが、縦横を間違って編み進めてしまって横幅ではなく頭から尻尾にかけて縦に伸縮するように編んでいた。
まるでダクトから犬が出てきたみたいになってしまった。
長いし、厚みがあり過ぎて余計ダクト感が増してる。
増やし目、減らし目を覚える課題もみつかった。
それにしても編み物って静かにできるし、認知症の予防にもなるかな。解けば編み直せるし、そういうところ好き。スバラシっ。
もっと練習して上達したら三國万里子さんのちょっと派手目なセーターとか編んで、それが似合うおばあちゃんになりたい。
子供には結局何も作ってあげられなかった。
私より上手いしね。
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