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研修への疑問中           ~中1ギャップ  小1ギャップ、ユニバーサルデザインの考え方に関して~

ちょっと質問です。
研修や会議で「○○ギャップの解消」と聞くことはありませんか?みなさんは、ギャップの解消について、どう思いますか?

この話し合いになると「ギャップを無くす」方向に話が流れがちだと感じます。私の参加した研修、地区だけでしょうか?

話し合うべき、検討すべきだと
ギャップを無くす → 適切なギャップとは?必要なギャップとは?
だと思うのですが」・・・。

 ギャップを無くす方法を考えるのではなく、そのギャップが適切かどうかを話し合う必要があります。ギャップを無くす、誰にも負担がかからないような施策は避けるべきです。

どうして?

だって、人はギャップや困りがあるから、考え、改善して、対応して、変わって、力を付けるのではないでしょうか?ギャップがなかったら、人は変わりませんし、変わる必要がありません。
※「そうじゃない人もいる」という人がいますが、割合が考えて欲しい。

外敵(困難がない)がいる、環境に適応するために生物は、進化、成長します。外敵がいない、困難がなければ基本的には退化する方に進みます。
だからこそ、人が力を付けるためには、ギャップが必要です。学習も同じです。ゲームも同じ。ロールプレイングで、敵のレベルがずっと1だったら、楽しいでしょうか?
算数で、ずっと九九をやっていれば、ギャップはありませんが力はつきません。
だからこそ、ギャップを無くすのではなく、適切なギャップを意図的に発生させることが大切だと思います。

 学校では「誰もが解るように、持ち物の一覧を渡す、電話連絡する」といった困る人がいない代わりに、人の成長を止めるような手立てが目立ちます。この手立てを打てば、予定の確認は必要なし、友達に聞く必要もなしとなります。

 与えられすぎれば人は考えなくなり、時間たち、学校を卒業すれば、その当人が困ることは、明白です。

 最近は、暑いからと言って、小学校で気温が高くなると「赤旗」を立てて、外遊びを禁止する学校があるそうです。
これを続けられた児童は、いつ「気温に対する適切な行動」、「熱中症の初期症状の体感」を実感として学ぶのでしょうか。児童も、暑かったら、中に入ってきますし、遊んでいて、暑かったら、活動を止めます。その中で、自分の体調や気温との折り合いを付けて、自分自身で休憩が取れるようになるのだと思います。
 体育の休憩も自由にしておけば、自分で水分補給するようになります。15分おきに休憩を取っているのに、熱中症がでてしまう、なんて記事を見たことがありますが、当たり前です。十五分おきに休むことが目的になっていて、熱中症を防ぐこと異なっていないからです。5分で水分補給が必要な人に15分は長すぎます。
何が言いたいかというと、周りがギャップを無くしすぎているせいで、考えない人間を育てているということに気づいてい欲しいです。
 会議、研修では、ギャップを無くすではなく、人が成長するために、「適切なギャップを設定する」話し合いをして欲しいです。

ユニバーサルデザインについても同様な傾向が見られます。
研修に行くと「ユニバーサルデザインの指定校になったから、日課を常に一定にしよう。」
「なるべくイレギュラーを無くそう」とかを耳にします。
本気か?と思います。
 世には誰もが使いやすいようにしたものがあります。
どの高さでもお金がいれらる自動販売機
シャンプーと解るボトルの印等々、いい物もたくさんあります。
 しかし、学校でイレギュラーをおこなさいようにしょう。とは、安易ではないでしょうか。学校では、イレギュラーが起きても誰もが困らないために、何ができるかを考える必要があります。日課が変わったときには、困っている人に声をかけて一緒に行動する。器機が故障したら、修理している間は、自分のものを貸して、その間に修理する。
 学校は、人のつながりで解決していくことをユニバーサルデザインの視点の重点として策を考え実践するのが役割だと思います。しかし、研修に行くと「誰もが困らないようにする」ことに重点が置かれています。では、困ったときの対応は、いつ学ぶのでしょうか。

研修を受けていて、感じた疑問
1、誰も困らないような学校で過ごしてきた人が、社会に出てどうなるか?
2、それとも誰もが困らない世の中を創るために、学校で教育しているのか?

1の視点から考えれば、社会に出てから困ることが想像できます。
2の視点から考えると、困らないで育ってきた人に社会の困り感を解決する方法は見つからないでしょう。どちらも詰んでいる気がします。

 だからこそ学校では適切な困り、ギャップ、イレギュラーを設定することが大切だと思います。また、適切に設定することが、本来、乗り越えるべきギャップの解消、ユニバーサルデザインの考え方を推進している人たちの思いもかなえることになると感じています。みなさんは、どう思いますか?

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