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人生を歩むとは、日々編集すること

私は心情が垣間見られるnoteを読むのが好きだ。その人は、どんな人生を歩んできたからこんな心情になっているのだろうかと、想像する。その人はどんなことを日々考えているのか。どんな職業なのか。

先日訪れた角川武蔵野ミュージアムの館長だった松岡正剛さん。松岡さんは、「編集」について、いろんな角度から発信してきた方だ。

松岡さんは、誰でも生活するうえで編集に関わっているという。いくつもの情報の中から一つを選んで、その情報をもとに自分で意志を決定して人生を歩んでいるからと。そんな趣旨のことをおっしゃっていた。

確かにそうだ。
1日に何を食べたか、どこに行ったか、だれとしゃべったか、どんな仕事をしたか。いろいろな要素の中から人は日々選択し、決定し1日が組み立てられる。

口にしたほくほくのさつまいも、涙しながら観た恋愛ドラマ、家族や友だちとゲラゲラ笑いながら話したこと、何度も鏡の前で着替えて決めた洋服、何度も迷いながら文字を入力したLINE、わくわくしながら参加したイベント……。

どれも自分がインプットした情報の中から何かの基準で選び、思考し、アウトプットしている。迷って悩んで取った行動。

人それぞれ違う日々の営み。
1日ずつが積み重なって、一人ひとりの人生が編まれていく。

それぞれの人生をどのように歩まれているのか、自分の歩んできた人生と照らし合わせて違いに驚いたり、共感したり。無数にある選択肢の中からなぜそれを選んだのか。選ぶのに、どんな紆余曲折があり、どんな葛藤があったのだろかと想像するのが好きだ。

今日も誰かの編まれた1日を訪れる。








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