映画『フォールガイ』を観て――女性のかっこよさと男性のかっこ悪さ
この映画を観て思ったのは上記のとおり。
コルト(ライアン・ゴズリング)は数々のアクションをこなすスタントマン。ところが、ある事故が起こってからリハビリも上手くいかずに、彼女のもとから姿をくらます(ここのところは記憶があいまい)。
あることがきっかけで、数年経って撮影現場に呼び戻される。
元カノである映画監督ジョディ(エミリー・ブラント)は、自分のごきげんは自分で取る、見本のような女性。
恋人に突然去られたのにメソメソせずに、自分の仕事をバリバリこなしている。
コルトが元カノのために、かっこつけてスタントマンを演じる。だが、その思いはなかなか通じないまま、事件に巻き込まれていく。
☆☆☆
とにかくライアン・ゴズリング大好きな娘が2回目を観たいというので、私も付き合ってみた。結果的に母娘とも楽しめる映画だった。
ところどころ懐かしい映画の題名が出てくるし、流れる曲も懐かしい。ネットで調べてみると、それもそのはず、KISSやJourneyの曲が使用されている。主人公の2人が若すぎず40代なのも映画に入り込みやすかった。
自分の仕事に誇りを持っているジョディがかっこいい。
そして、かっこつけているけど、不器用な姿を見せるコルトもいい味出している。
男の人が女の人の前でかっこつけようという気持ちは強いのだろうか。
だけど、そのかっこよさの裏で、やせ我慢をしたり、不器用な顔をのぞかせたりすると、そのギャップにキュンとするものである。
☆☆☆
爽快なアクションシーンがてんこ盛りで、ライアン・ゴズリングを終始応援し続けたくなる。頭を複雑に使わせないところもよい。娯楽としての映画のよいところがたくさんつまった映画。
娘には、メソメソしない強い女性を見習ってほしかったし、アクション映画で心をスカッとさせてほしかった。
しかし、純愛ストーリーにまた娘は号泣一歩手前。
まだまだ悲しい気分に浸る時期なのだろう。とことん付き合うよ。